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直腸癌の免疫微小環境に与える術前化学療法の影響と新規治療レジメンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K16300
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

小倉 淳司  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (20867262)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード術前化学療法 / 免疫微小環境 / CD8 / PD1 / 直腸癌 / PD-1 / PD-L1 / 腫瘍免疫 / 免疫染色
研究開始時の研究の概要

大腸癌に対する免疫チェックポイント阻害薬の適応は、全体の5%程度のMSI-high転移性大腸癌に限られている。MSI-high患者は、増加したNeoantigenに対する免疫反応が活性化された状態であり、先行治療により同様の環境を作ることができれば、免疫チェックポイント阻害薬の適応が広がる。これまでに術前化学療法(NAC)が免疫微小環境に与える影響に関しての報告はほとんどない。本研究は、直腸癌においてNACが免疫微小環境に与える影響を解明することを目的としている。さらに、血中循腫瘍細胞を用いて、NACが免疫チェックポイント阻害薬の効果を増幅する機構とそのバイオマーカーを解明する。

研究成果の概要

局所進行直腸癌における術前化学療法(NAC)とtumor microeinvironmentの関係性を明らかにすることを目的とした。 NAC後に原発切除した局所進行直腸癌66例を対象とした。tPD-1陽性, tCD8陽性例はNACにより有意に増加した(p=0.016, 0.005)。さらに、tPD-1陽性かつtCD8陽性が独立したNAC奏効の予測因子であった (OR: 29.8, 95% CI: 3.16-281.0, p = 0.003)。 大腸癌においてNACが免疫賦活に寄与する可能性及び、tPD-1陽性かつtCD8陽性は局所進行直腸癌に対するNACの奏効予測因子であることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、直腸癌に対するNACの新たな役割と効果予測の免疫学的背景の可能性が示唆された。Nonoperative managementを企図して術前治療がさらに強化されたtotal neoadjuvant therapy(TNT)が拡まる中、治療戦略の安全性と有効性を向上するために治療開始前に奏効予測が立てられることは大きな利点となり得る。特にchemotherapy 1stのTNTにおいては、安全なNOMへの一助とともに、効果不良例への化学放射線療法追加の一助ともなり得る。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 局所進行直腸癌に対する術前化学療法と腫瘍免疫微小環境の関連についての検討2023

    • 著者名/発表者名
      三品拓也、小倉淳司、村田悠記ら
    • 学会等名
      日本消化器外科学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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