研究課題/領域番号 |
20K16379
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
西山 明宏 金沢大学, がん進展制御研究所, 助教 (80770172)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 甲状腺未分化がん / BRAF V600E / サイトカイン活性 / 臓器横断的 / 分子標的薬耐性 / 甲状腺がん / BRAF遺伝子変異 / 分子標的耐性 |
研究開始時の研究の概要 |
BRAF V600Eは最も予後不良な固形がんの甲状腺未分化がん(ATC)の約30%に検出され、BRAF阻害薬+MEK阻害薬(BM併用療法)の有効性が期待されている。しかし、約30%は初期耐性を示し、奏効例も獲得耐性が発生するため、耐性化機構の解明に基づいた新規治療法開発が必要である。本研究は、申請者が樹立した株を含む複数のBRAF V600E陽性ATC細胞株を用い、BM併用療法に対する初期耐性および獲得耐性機構を解明するとともに、今後増加が予想されるATCの脳転移における耐性機構を原発腫瘍におけるそれと比較し解明することを目的としている。さらに、これらの耐性を克服する新規治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
未治療皮下腫瘤と分子標的耐性腫瘤に対してGene Ontoloy解析を実施した。耐性腫瘤においてextracellular space、cytokine activityやintegral component of plasma membraneに関連する遺伝子の変化を有意に認めた。ATCの病勢が増悪すると、実臨床では炎症反応の変化(悪化)が見られるので、cytokine activityの遺伝子変異に着目してさらに解析を進める。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
甲状腺未分化がんの病勢悪化時には、炎症反応が悪化することが多い。 in vivoにて薬剤耐性を誘導した際にも、耐性腫瘤はcytokine activity関連の遺伝子において有意に変化を認め、実際の臨床での経過に矛盾しない結果となった。 これらに、着目して病勢増悪を遅らせるための治療法開発に結び付けたい。
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