研究課題/領域番号 |
20K16442
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
石原 武明 神戸大学, 医学部附属病院, 特命講師 (10546477)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 肺定量評価 / 放射線治療 / 肺の定量評価 / 肺定位照射 / COPD / 呼吸機能低下 / 在宅酸素導入 / 肺定位照射の安全基準 / 呼吸機能定量評価 / キセノンガス |
研究開始時の研究の概要 |
低肺機能の患者に対する治療適応は、放射線治療に関しては、明確な基準がないまま実臨床で行われてきた経緯がある。当研究では、キセノンガスを用いたCT(以 下,XeCT)を放射線治療前に撮像し、肺機能の定量化を行い、放射線治療後の呼吸機能の変化と比較することで、低肺機能患者における安全に放射線治療が行えるGold standardを確立するものである。XeCTを用いることで治療前に、生活の質を著しく下げる状 態まで呼吸機能が低下するか予測できれば、放射線治療前より、治療後の経過が予測できることで、より安全な放射線治療が提供できるようになり、世界的な指標を提唱する非常に有用な研究である。
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研究成果の概要 |
我々は過去の肺に対する定位照射をおこなった症例を抽出し、どれくらい気腫があり、そしてどれくらい正常肺が、ある一定の線量にて障害を受けるならば、極端な呼吸機能低下が起こるのか、在宅酸素導入となるのかを調べた。 治療計画補助ソフトを利用し、次のような画像を取得した。A)肺野 B)CT値を利用して描出された気腫性変化のarea C)30Gy,20Gy,5Gyのそれぞれの線量が照射されているarea D) AからBを引き、正常肺と定義し、さらにCのそれぞれの線量域を引いたもの。これを最終的な残存肺とした。我々はこれを新たな指標と考え、論文を投稿中である。いずれも有意差をもって呼吸機能低下が認められ
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今研究は肺障害と放射線治療の関連性の指標を見つけ出す研究であり、対象治療患者が将来在宅酸素導入になるかどうかを予測可能とする研究である。よって、この指標をうまく使うことで、患者に正確な予測事象を伝えることができ、よりよい放射線治療を行うことにつながると考えられる
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