研究課題/領域番号 |
20K16487
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
宮前 誠 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 医員 (80829060)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 下肢虚血 / 痛み / 交感神経反応 / 脈拍数 / 脈波振幅 / スキンコンダクタンス反応 / 重症下肢虚血 / 脈波 / スキンコンダクタンス / 発汗 / 疼痛 / 交感神経 |
研究開始時の研究の概要 |
重症下肢虚血の痛みは日常の些細な動作に対して鋭敏に反応して日内変動が強いことが特徴であり、この痛みの変化に対する交感神経の反応を検証する。重症下肢虚血患者の交感神経反応に関して、虚血部位と非虚血部位での違い、血管反応と発汗機能との違い、健常者との違いについて検討を行う。得られた結果より、重症下肢虚血の痛みに対する交感神経反応の特徴を見出し、その特徴に基づいた生理学的指標に基づく痛みの客観的評価の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
下肢虚血患者を対象として、熱刺激の痛みもしくは駆血による虚血の痛みを与えた際の交感神経反応である脈拍数、脈波振幅、スキンコンダクタンス反応を、非虚血部位である上肢と虚血部位である下肢の2か所で検証した。痛み刺激の違いにより反応に違いがあった。脈拍数、脈波振幅、スキンコンダクタンス反応において反応の違いがあった。非虚血部位である上肢と虚血部位である下肢で反応に違いがあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下肢虚血患者において、痛み刺激に対する違い、脈拍数、脈波振幅、スキンコンダクタンス反応についての違い、非虚血部位と虚血部位での違いで、交感神経反応の違いが生じること、脈波振幅においては虚血の痛みでは通常の痛み刺激による反応とは異なる反応をすることを示したことが、学術的意義である。この知見を活用して虚血と痛みと交感神経による悪循環を断ち切り診断と治療につなげて重症下肢虚血患者を痛みから救済することが、社会的意義である。
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