研究課題/領域番号 |
20K16522
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
谷 丈二 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (00596075)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脂肪肝 / 腸管透過性 / マイクロRNA / MASH / NASH / 腸管軸 / 腸内細菌 / 診断 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトの消化管の長さは10m、内面の表面積は400m2にも及ぶ臓器で、巧みなバリアー機構が存在する一方、肝臓は消化器の下流に位置する重要な免疫臓器であり、消化管の影響を強く受けることから腸肝軸と呼ばれている。生活習慣の欧米化に伴い肥満・代謝異常と腸内細菌との関連性が注目され報告されているが、消化管ならびにこれと直結する肝臓における宿主免疫によるバリアーについては体系化されていない。本研究は腸と肝臓におけるバリアーシステムを腸管軸に着目して明らかにすることを目的とし、microRNAについて網羅的解析を行い、NASHの新たな診断方法や創薬と成り得る可能性についての基礎的研究を行うことである。
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研究成果の概要 |
NASHと腸内細菌による腸管透過性亢進が肝臓に影響を与える。腸管透過性の測定にはラクツロース・マンニトールテストが使われ、その結果が高いとNASHの治療に新たな可能性がある。コロナ禍の中断後、ヒトとマウスを対象に研究を進め、腸管透過性亢進NASHモデルマウスを作成した。血清/組織学的に変化するmicroRNAを同定することで、NASHの治療効果を評価する。モデルマウスを作成し、発現が増強・減弱したmicroRNAの網羅的解析により、投与前後における血清学的及び組織学的にみられる変化について検討を行うこととし、血清/組織学的に変化するmicroRNAを同定した。今後はヒトの検体で行う予定。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸管透過性の診断は、古典的にラクツロース・マンニトールテストが使われ、一般的な検査ではない。血清タンパクやターゲット遺伝子の同定は、患者の早期の拾い上げや治療方針の決定に役立ち、今後の臨床を変化させる可能性がある。
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