• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

抗ネクロトーシ作用を持ち合わせた抗酸化化合物の探索と脳血管障害の新規治療の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K16531
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関城西大学

研究代表者

玄 美燕  城西大学, 薬学部, 助教 (50711751)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード抗ネクロトーシス / 抗酸化 / 酸化ストレス / 脳保護効果 / フェルラ酸誘導体 / 脳保護剤 / 虚血性脳血管障害 / 計算化学 / 抗ネクロトーシス作用 / 抗酸化作用 / 酸化ストレ / ネクロトーシス / アポトーシス / 抗酸化物質
研究開始時の研究の概要

脳梗塞の中心部では、不可逆的な細胞死(ネクローシス)が生じる。その周辺部は酸化ストレスによってアポトーシスが誘発される。これまでに中心部の細胞死は「制御不能」とされており、主にアポトーシスをターゲットとした抗酸化物質による脳保護療法が注目されてきた。しかし近年、「制御可能なネクローシス様細胞死(ネクロトーシス)」の存在が明らかとなり、このネクロトーシス抑制が新たな治療戦略と成り得る可能性が示された。そこで本研究では、新たにネクロトーシス抑制作用を併せ持つ抗酸化物質を探索し、その効果を詳細に検討することにより、虚血性脳血管障害に対する効果的な治療薬となり得るかについて検証する。

研究成果の概要

脳梗塞中心の細胞死は制御不可能とされ、治療が放棄されてきたが、近年、制御可能なネクローシス様細胞死として、「ネクロトーシス」の存在が発見された。ネクロトーシス抑制は、脳梗塞の治療領域を拡大する可能性が示唆さされた。本研究では、酸化ストレスが大きく関与する脳梗塞の治療薬として、抗酸化作用と抗ネクロトーシス作用の両方を兼ね備えた化合物を探索することを目的とした。申請者は、スクリーニングより候補化合物FAD041を見出した。FAD041は、酸化ストレス傷害対して強い細胞保護効果を示し、その作用メカニズムには、FAD041の抗酸化作用や抗ネクロトーシス作用が寄与する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の特色は、抗酸化作用とネクロトーシス抑制作用の両方を兼ね備えた化合物を探索することにより、これまで制御不能なネクローシス様細胞死の領域である虚血中心部の障害を含めて、効率よく虚血性細胞死を抑制し、新しい虚血性脳血管障害の治療薬の開発を目指すことにある。ネクトローシスの発見以来、虚血性疾患以外の神経変性疾患、悪性腫瘍、ウイルス感染や免疫性疾患などの組織障害にもこの細胞死が関与することが明らかになっている。また、これらの疾患には、酸化ストレスが大きく関与することから、本研究は、虚血性脳血管疾患のみならず、新しい細胞死が関与する多くの疾患の治療薬の創出にも有意義な情報提供ができると考えている。

報告書

(4件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] フェルラ酸誘導体FAD041の合成経路の改善及び収率向上の検討2023

    • 著者名/発表者名
      色摩 光一、小川 健太、高山 淳、玄 美燕、松崎 広和、袁 博、岡崎 真理、坂本 武史
    • 学会等名
      日本薬学会第143年会(札幌)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 抗酸化作用と抗ネクロトーシス作用を有する新規誘導体の合成検討2023

    • 著者名/発表者名
      駒井 一磨、色摩 光一、小川 健太、高山 淳、玄 美燕、松崎 広和、袁 博、岡崎 真理、坂本 武史
    • 学会等名
      日本薬学会第143年会(札幌)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Neuro-2a細胞の酸化ストレス傷害に対するフェルラ酸誘導体FAD041の保護効果の検討2022

    • 著者名/発表者名
      玄 美燕、小笠原 晃輔、鈴木 涼介、石黒 直人、小川 健太、髙山 淳、坂本 武史、松崎 広和、袁 博、岡崎 真理
    • 学会等名
      日本薬学会第142年会(名古屋)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi