研究課題/領域番号 |
20K16551
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高門 美沙季 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (30838032)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インスリン抵抗性 / インスリン分泌 / 動脈硬化 / 遺伝子 / SNP / 遺伝的リスクスコア / インスリン抵抗性関連遺伝子 / インスリン分泌関連遺伝子 / 機械学習 / レジスチン |
研究開始時の研究の概要 |
インスリン抵抗性は2型糖尿病の発症に先行する。加えてインスリン分泌が低下し代償がきかなくなると、血糖値が上昇する。動脈硬化性疾患は、インスリン抵抗性が主体の時期から増加する。 本研究では、一般住民2400名を対象とする。インスリン抵抗性遺伝子レジスチンSNPと、インスリン分泌関連SNPによる遺伝的リスクスコアの両面から遺伝因子を定量化する。75gブドウ糖負荷試験によりインスリン抵抗性と分泌を評価し、表現型を分類する。これらを統合し、新たな糖代謝異常分類を確立する。 前向き研究において、遺伝因子・表現型のどのサブタイプが、糖尿病発症や動脈硬化進展と関連するかを明らかにし、早期個別化予防へ応用する。
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研究成果の概要 |
インスリン抵抗性は2型糖尿病の発症に先行する。加えてインスリン分泌が低下し代償がきかなくなると、血糖値が上昇する。動脈硬化性疾患は、インスリン抵抗性が主体の時期から増加する。本研究では、一般住民2400名を対象とした。数少ないインスリン抵抗性遺伝子レジスチンの一塩基多型(SNP)と、インスリン分泌関連SNPのうち、糖尿病発症に関連する表現型に影響を与えるSNPを同定した。その結果、75gブドウ糖負荷後1時間血糖がインスリン分泌関連SNPのCDKAL1および5年後の耐糖能悪化と関連した。また、不安定プラークである頸動脈低輝度プラークが血中レジスチン高値と関連することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当研究室では、レジスチンSNP-420のG/G遺伝子型を有すると、C/C型と比べ、2型糖尿病のリスクが約1.8倍になることを報告している。本研究では、レジスチンSNPおよびCDKAL1と表現型を統合し新たな糖代謝異常分類法を確立し、動脈硬化および疾患発症との関連を明らかにした。将来の糖尿病発症、動脈硬化性疾患との関連の強いサブタイプを明らかにすることで、SNPをマーカーとしたインスリン抵抗性関連疾患および動脈硬化症の個別化予防・治療への発展が期待できる。
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