研究課題/領域番号 |
20K16597
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鈴木 将史 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (50815462)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | パーキンソン病 / パーキンソン症候群 / 自律神経機能 / 副交感神経機能 / ウェアラブルデバイス / ウェアラブルセンサー / 心拍変動 / 多系統萎縮症 / 自律神経機能検査 / 頸動脈エコー / 副交感神経 / 迷走神経 / 自律神経 / 副交感神経障害 / 診断マーカー |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病では、便秘などの自律神経障害が運動症状の出現より早期に出現することが知られている。自律神経障害の検出はパーキンソン病の早期診断方法のひとつとして期待されるが、確立された方法はない。本研究では日常診療で行われている自律神経機能検査(心筋MIBGシンチグラフィー、ヘッドアップチルト試験など)に加え、ウェアラブルデバイスを用いた長時間の心拍変動の解析、頸部超音波を用いた迷走神経断面積の測定を行う。複数の自律神経障害の検出方法を併せて解析することにより、パーキンソン病の早期診断や鑑別に有用な自律神経障害の指標の同定を行っていく。
|
研究成果の概要 |
パーキンソン病では早期より自律神経(交感神経と副交感神経)の障害が起こり、心拍変動(脈拍の変化)が低下することが知られている。本研究はパーキンソン病患者を対象とし、頸動脈エコー検査を利用した副交感神経障害の検出やウェアラブルデバイスを用いた心拍変動低下の検出方法について検討を行った。ウェアラブルデバイスを用いた検討では、取得した長時間の心拍変動データーの解析により、従来の自律神経の検査よりも鋭敏に自律神経の障害を検出でき、早期診断に役立つ可能性を見出すことができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病では動作緩慢や歩行障害などの運動症状が出現する時期には、既に神経の障害が進んでおり、より早期の診断方法の確立、治療介入が必要とされている。パーキンソン病において副交感神経障害は早期より起こる障害のひとつであり、頸動脈エコーを利用した非侵襲的な副交感神経障害の検出や、心拍変動低下の検出は、パーキンソン病の早期診断や治療介入につながる可能性がある。とくにウェアラブルデバイスは日常的に使用可能であることから、自覚症状のない段階での診断や、発症リスクの高い症例の抽出にも応用できる可能性が期待される。
|