研究課題/領域番号 |
20K16598
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
後藤 和也 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (50852125)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 音楽療法 / パーキンソン病 / 認知症 / 非薬物療法 / オンライン |
研究開始時の研究の概要 |
アルツハイマー型認知症患者に対しては音楽療法が有効という報告は多くあるが、パーキンソン病(Parkinson disease、以下PD)患者における非運動症状(認知機能低下、抑うつなど)に対して音楽療法が有効であるという報告は少ない。また、現時点ではPD患者の非運動症状に対する根本的治療法はない。 本研究では認知機能の低下を伴うPD患者へ音楽療法を行い、その有効性を検証することを目的とする。具体的に、音楽療法士による小グループでの音楽療法を一定期間行い、評価スコアを用いて非運動症状が改善したかを評価する。また、介護者へのインタビューも行い、負担の軽減がみられたかを評価する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的はパーキンソン病患者の認知機能低下を含む非運動症状に対する音楽療法の有効性を検証することであった。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、対面実施からオンラインによる音楽療法へと計画の変更を余儀なくされた。週1回、45分程度の音楽療法を音楽療法士が8週間連続して行い、介入の前後で評価を行った。計画の変更により大幅な遅れをみとめたが、今年度中にデータの解析へ進める見込みである。 有効性に関してはデータの解析を待つ必要があるが、オンラインによる音楽療法という新たな手法を確立したことで、今回のような感染症の流行下や近くに音楽療法士のいない地域でも提供できるという大きな意義を持つ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はまだ現在進行中ではあるが、パーキンソン病患者の認知機能低下を含む非運動症状に対する根治的治療のない状態で非薬物療法の有力な治療手段の1つになる可能性を示している。当初は対面での音楽療法を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行により大幅な遅れとオンラインによる音楽療法へと計画変更を余儀なくされた。 しかし、そのおかげでこれまで対面で行うものであった音楽療法にオンラインという新たな手段を確立することができた。それにより、今回のような感染症の流行下であっても在宅で行うことが可能であることに加え、近くに音楽療法士のいないような地域でも提供できるという社会的意義を持つ。
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