研究課題/領域番号 |
20K16695
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
柳澤 新 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (30419402)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心臓アミロイドーシス / ピロリン酸心筋シンチグラフィ / 心アミロイドーシス / 定量的評価 |
研究開始時の研究の概要 |
重篤な不整脈や心不全を来す心アミロイドーシスは、早期診断および早期治療介入により、生命予後が大きく左右される。本疾患の診断において広く汎用されるピロリン酸心筋シンチグラフィでは、障害心筋への異常集積が特徴的な所見であるが、その評価法として視覚的評価や相対的評価が主体であり、再現性に優れた定量評価による治療効果判定が重要と考えられる。 本研究では、ピロリン酸心筋シンチグラフィを用いた心アミロイドーシスにおける心筋障害の定量評価に関して、解析ソフトウェアを用いた基礎的ならびに実臨床における検証を行い、診断能向上および客観的かつ高精度な画像診断法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、single photon emission computed tomography/computed tomography (SPECT/CT) を用いたピロリン酸心筋シンチグラフィによる心臓アミロイドーシスの定量的評価法として我々が提唱するstandardized uptake value (SUV) 値と、従来法(視覚的評価法、心臓対胸郭比)を比較した。また、病理学的に心筋組織へのアミロイド沈着量と比較した。 SUV値と病理学的所見に相関関係は示されなかったが、心筋生検より心臓全体のアミロイド沈着を評価でき、かつ、従来法より明瞭にアミロイド沈着量を識別できる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、心臓アミロイドーシスにおけるピロリン酸心筋シンチグラムによる定量的評価法が、従来法の視覚的評価法より心臓全体のアミロイド沈着量をより明瞭に識別できる可能性が示された。 今後、心筋組織生検より侵襲性の低い本評価法を用いることにより、患者への負担を軽減しながら、本疾患の鑑別診断や治療効果判定が可能になると考えられる。また、本評価法を心臓アミロイドーシスの診断基準に組み込むことにより、新たな診断アルゴリズムの構築に寄与しうると考えられる。
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