研究課題/領域番号 |
20K16709
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 帝京大学 (2020, 2022-2023) 順天堂大学 (2021) |
研究代表者 |
山本 浩大郎 帝京大学, 医学部, 助手 (40847729)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 画像診断 / 透視 / 動態解析 / 肺血流 / 呼吸機能 |
研究開始時の研究の概要 |
呼吸機能検査としてスパイロメトリーがあるが, 再現性が乏しく患者に負担のかかる検査である. また肺血流評価に造影CTがあるが, こちらは造影剤による副作用や放射線被曝の問題がある. この新しい画像解析ソフトを用いることにより近年増加傾向であるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)や時に致死的となりうる肺塞栓などの診断を簡便かつ非造影, 低被ばくで行うことができる.
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研究実績の概要 |
2023年度は肺塞栓症の診断におけるRadwispの有用性を評価するための前向き研究の実施を開始した。肺塞栓症に対する前向き研究は移動のリスクを孕んでいるため倫理審査委員会の承認を得ることに時間を要してしまい、年度後半からの実施になってしまった。対象予定症例は10例を計画しており、記載時点で4例で画像を収集している。現在作成している画像からは肺動脈血流の欠失を指摘しうる画像ができており、10例の集積の後、2名の評価者に基づき診断性能の評価を実施いただく予定である。 初年度から約2年ほどCOVID-19の影響により特に肺機能検査の実施が困難を極めたため肺機能とRadwispとの関連の評価を実施することが難しかったため健常者ボランティアにおける撮影条件の検討を行った。論文発表などにはいたらないものの、これにより当院に備えられている透視装置での適切な撮影条件を検討することができ、最終年度の研究実施につながっている。特に肺血流評価に関しては、自由呼吸下でも評価は可能であるが、息止め画像の方が評価に有用であることがわかった。また、撮像条件においても管電圧50-60kV程度での撮像が肺動脈影の変化がわかりやすく、解析画像作成に有用であることがわかった。 当初の目標の一つであった肺機能との関連に関しては肋骨の影響や体位の影響などまだかなり検討を要することが多く、当院で評価することは困難と判断した。肺血流に主眼をおいて研究実施に取り組み、まだ予定症例数に到達していないが、到達後は様々な方向からの解析を行い、論文化を行う予定である。
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