研究課題/領域番号 |
20K16778
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
多胡 哲郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50780649)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | PET / HDAC6 / ユビキチン / 分子イメージング / 核医学 / 放射性医薬品 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)ファミリーに属するHDAC6は、主に細胞質に局在している点や、ユビキチンに対する結合能を有している点などで特徴的なサブタイプである。近年の病理学的な研究から、HDAC6は脳内におけるタンパク質の異常凝集を特徴とする神経変性疾患の発症に深く関与していることが明らかとなった。そこで本研究では、陽電子断層撮像法(PET)用脳内HDAC6プローブの開発を目的として研究を行う。PETにより脳内のHDAC6をイメージングすることが出来れば、疾患発症におけるHDAC6の役割の解明や、HDAC6を標的とした新規治療法開発に応用できると考えられる。
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研究成果の概要 |
ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)ファミリーに属するHDAC6は、主に細胞質に局在している点や、ユビキチンに対する結合能を有している点などで特徴的なサブタイプである。近年の病理学的な研究から、HDAC6は脳内におけるタンパク質の異常凝集を特徴とする神経変性疾患の病変形成に関与していることが明らかとなった。本研究課題では、陽電子断層撮像(PET)用脳内HDAC6プローブの開発を目的として研究を行った。本研究が達成されれば神経変性疾患の発症機序の解明や診断に応用できると考えられる。 本研究期間では18F-標識HDAC6プローブ候補を合成することが出来た。今後、臨床応用に向けた更なる評価を継続する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患は未だ根本的な治療法が確立されておらず、発症機序の解明やそれに応じた治療戦略の研究が必要である。HDAC6という酵素は神経変性疾患の脳内に蓄積する病変の形成に関与していることが明らかとなり、近年治療標的として注目を集めている。本研究では陽電子断層撮像装置(PET)で生体内のHDAC6を画像化するためのプローブの開発を行った。本研究が達成されれば、HDAC6を軸とした神経変性疾患の研究が促進されると期待できる。本研究期間で有望なHDAC6プローブ候補を開発することが出来、臨床応用に向け更なる評価を行う予定である。
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