研究課題/領域番号 |
20K16816
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 (2021) 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所) (2020) |
研究代表者 |
小松 秀一郎 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 客員研究員 (10812612)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 放射線感受性 / がん放射線治療 / 公共データベース / がん / がん培養細胞 / Precision medicine / データベース / プレシジョンメディスン |
研究開始時の研究の概要 |
個別の遺伝子変異、転写産物変化、代謝産物変化に起因する放射線感受性の変化については過去の報告が多い。しかし、大規模かつ網羅的に放射線感受性について検討した報告やがん細胞の放射線感受性に関する大規模公共データベースは乏しい。申請者の目指す「がん培養細胞株放射線感受性データベース」は独自開発した解析パイプラインを使用して、既報文献を網羅的にスクリーニングして得た放射線感受性情報を放射線生物学の専門家がキュレーション、データ整備して構築するデータベースである。CCLEに収載されている1,039種類という大規模ながん培養細胞株を対象としており、従来の報告とは一線を画する大規模なデータベースとなる。
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研究成果の概要 |
本研究では申請者らが独自に開発した深層学習データマイニングパイプラインを使用し、かつ専門家によるデータの整合性の確認(キュレーション)を経て、世界初のがん培養細胞株の放射線感受性に関する大規模データベースを樹立して公開した。樹立したデータベースのデータとゲノムに関する他の公共大規模データベースのデータを連結解析することで、既存薬剤の中から放射線治療効果を向上させる新規薬剤候補を特定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で樹立・公開したがん培養細胞株の放射線感受性に関するデータベースのデータと遺伝子などに関する他のデータベースのデータを連結解析することで、より効果的かつリスクが少ないがん放射線治療の開発に資する研究が実施可能である。つまり、放射線治療分野における基礎研究・臨床応用研究を格段に推進させる世界的なインフラストラクチャーとなる。
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