研究課題/領域番号 |
20K16832
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
石川 純也 杏林大学, 保健学部, 講師 (70707215)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / クローン増殖能 / 酸化損傷 / 造血幹/前駆細胞 / プロテオーム / 酸化損傷タンパク質 / 放射線感受性 / 分化・増殖能 |
研究開始時の研究の概要 |
造血幹/前駆細胞は放射線被ばくにより分化・増殖能を喪失する.これまでに,放射線損傷からの細胞回復のボトルネックは情報(DNA)だけでなく機能(プロテオーム)である可能性が指摘されている.本研究では,放射線感受性である造血幹/前駆細胞の多分化能を評価指標に,放射線誘発タンパク質損傷が多分化能や細胞死にどのように関与するのか,遺伝子発現の網羅的解析とも併せて検討し,線量応答と感受性の機序解明に繋げる.本研究の成果は,造血機能の個体差感受性の評価に有用であると共に,被ばく医療や放射線治療の個別化へ応用発展が期待される.
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研究成果の概要 |
本研究では,放射線感受性である造血幹/前駆細胞の多分化能を評価指標に,放射線誘発タンパク質損傷が多分化能や細胞死にどのように関与するのか,遺伝子の網羅的解析とも併せて検討した.その結果,より詳細な検討が必要であるものの,クローン増殖能喪失機構は複合的であり,細胞老化や炎症だけでなく,タンパク質も含む様々な因子への酸化損傷が関与している可能性が考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,放射線による造血幹/前駆細胞のクローン増殖能喪失に細胞老化や炎症だけでなく,タンパク質も含む様々な因子への酸化損傷が関与している可能性を明らかにした.これに関与する因子は、放射線感受性の個体差が生じる機序の解明に向けた道標となることで,被ばく医療や放射線治療の個別化への応用発展の一助となることが期待される.
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