研究課題/領域番号 |
20K16949
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
下平 陽介 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (20777982)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | CHOP / 腸管上皮細胞 / オートファジー / 腸炎 / 小胞体ストレス / 腸管上皮 |
研究開始時の研究の概要 |
炎症性腸疾患は原因不明の慢性腸炎であるが、小胞体ストレス応答(UPR)関連分子XBP1とオートファジー関連分子ATG16L1の遺伝子多型が疾患感受性遺伝子として同定されている。さらに小胞体ストレス応答-オートファジーは機能経路を形成し腸炎と関わることが示唆されている。UPR関連分子であるCHOPはアポトーシスやオートファジーの誘導に重要であることが知られ、腸管免疫に重要な役割を果たしていることが示されている。本研究では腸管上皮細胞に着目し、CHOPの特にオートファジーに関わる役割を解析することを目的とする。これによるin vivoの知見は、IBDの病態解明の一助になるものと考えられる。
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研究成果の概要 |
CHOPを腸管上皮特異的にノックアウトしたマウス(CHOPΔIEC)を作成することにより、in vivoの腸管上皮におけるCHOPの役割を検討した。CHOPΔIECマウスは出生、その後の成長およびマクロ、組織学的な腸管の明らかな変化を認めなかった。 DSSにより腸炎を誘導すると、CHOPΔIECマウスではコントロールマウスと比べて腸炎が軽快した。さらに腸管上皮におけるCHOPの役割を解明するために糞便、腸管上皮細胞などを採取しDNA、RNA、タンパクなどを抽出しメカニズムの検討を行った。現在結果は解析中であり完了次第報告する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小胞体ストレス応答に関わる分子であるCHOPが腸管上皮細胞において腸炎保護的に関わることが明らかとなった。現在解析中であるが、オートファジーやアポトーシス、その他の小胞体ストレス応答関連分子との関わりを明らかにすることでメカニズムが明らかとなる可能性がある。炎症性腸疾患は患者数が増え、難治例も増えている。本研究結果を元に新たな機序の治療法に展開していくことが重要である。また小胞体ストレス応答は細胞維持の基礎となる細胞内機構の一つであり、腸炎だけでなく他疾患との関わりについても発展が期待される。
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