研究課題/領域番号 |
20K16963
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
松浦 哲也 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (10784845)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 大腸癌 / オルガノイド / フソバクテリウム / 転移 / 腸内細菌 / 上皮間葉転化 |
研究開始時の研究の概要 |
1.内視鏡検体から大腸がんオルガノイドを樹立する。樹立方法の確立、培養液に添加する成長因子の検討を行う。
2.大腸がんオルガノイドと Fn を用いて、Fnによる浸潤・転移能の獲得の証拠となる上皮間葉 転換(EMT)が起きることを証明する。Boyden Chamber Cell Migration assey、スクラッチテストを行い、E-cadherin, N-cadherin, SMA, Vimentin,TGF-βなどの接着因子およびEMT関連マーカーの変化をPCRを用いて解析する。
3.マウス脾臓にオルガノイド移植する転移モデルを作成する。Fn感染により実際に転移能が亢進するか個体レベルで検討を行う。
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研究成果の概要 |
ヒト大腸癌のオルガノイドにフソバクテリウムを感染させるとオルガノイドに形態変化が起こり、細胞の増殖能や遊走能が向上することを、RT-PCR、蛍光免疫染色、ウェスタンブロッティングを用いて証明した。そのオルガノイドをマウス脾臓に移植すると数週間で肝転移が得られる。フソバクテリウムの影響により転移巣の数や体積は増えたように見えた。今後、マウスの個体数を増やし統計学的な検証が必要である。 本研究によりフソバクテリウムが上皮間葉転化の促進を通じて大腸がんの転移に寄与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国立がん研究センターが公表している2020年のがん統計のまとめによると、大腸がんの死亡数の順位は男性で3位、女性では1位で、今後も死亡数が増えていくことが予想される。大腸癌は他の癌種よりも様々な治療選択枝があるものの十分とは言えず、フソバクテリウムが大腸癌の発癌や進展に与える影響を解明できれば、フソバクテリウムが新しい治療ターゲットになりえる可能性がある。本研究はその一端を示すことができたと考えており、本研究を基礎から臨床に広げていくことが重要であると考えている。
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