研究課題/領域番号 |
20K16993
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
佐々木 龍 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (90834854)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 分子標的薬 / Lenvatinib / マイオカイン / lenvatinib / 有害事象 |
研究開始時の研究の概要 |
切除不能進行肝細胞癌に対し複数の分子標的薬の効果が実証されているが、その有害事象・治療効果の事前予測は困難である。長らく単剤のみが使用可能な状況であり、投与後反応性による治療方針決定は許容されてきたが、複数薬剤が使用可能となり治療効果と継続性(有害事象事前予測)を考慮し選択されるべきである。Lenvatinibは高い抗腫瘍効果を認める薬剤だが、有害事象により継続不能な症例を多く経験する。実臨床において重要な宿主側因子である有害事象予測と継続性の視点を加えて、薬剤の選択を行うことが肝細胞癌治療にとって極めて有用である。
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研究実績の概要 |
切除不能進行肝細胞癌に対し薬物療法の効果が実証され、実臨床でも複数薬剤が使用可能となっている。しかしながら、分子標的薬の有害事象・治療効果を事前に予測することは困難である。現在は免疫チェックポイント阻害薬との併用療法が実施可能であり、進行肝癌治療に対するキードラッグとして分子標的薬が期待されている。Lenvatinibは高い抗腫瘍効果を認める薬剤だが、有害事象により継続不能な症例を多く経験する。これまでの分子標的薬における検討は全て治療効果予測と腫瘍側因子の解析に終始しており、実臨床において重要な宿主側因子である有害事象予測と継続性(有効血中濃度維持)の視点が欠けている。分子標的薬の治療効果に加えて有害事象を事前に予測することが可能であれば、肝細胞癌治療法選択にとって極めて有用である。本研究の目的は切除不能進行肝細胞癌患者におけるLenvatinib投与前治療効果予測モデルと有害事象予測モデルを同時に検討することで、適切な分子標的薬選択基準を確立することである。 昨年度までに肝細胞癌への分子標的薬治療効果と臨床検査結果、治療経過、肝予備能、体組成計を用いた筋肉量/内臓脂肪との関連性についてデータ収集・検討を行った。また、骨格筋・体組成評価と血漿サイトカイン(マイオカイン)の関連性を検討するため、サイトカインパネルを用いて対象患者一部の検体測定を行った。 当該年度においては、測定結果をもとに最適な測定ポイント・アナライト数を特定の上で残検体に対して0週・4週・8週・12週における5アナライト(FABP、IL-6、BDNF、FSTL-1、LIF)を測定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度までに予定していた臨床検査結果、治療経過、肝予備能、体組成計を用いた筋肉量/内臓脂肪評価、骨格筋・体組成評価と血漿サイトカイン(マイオカイン)パネルを用いた測定は終了している。骨格筋・体組成評価とマイオカインの比較検討を行い、同時に有害事象の予測・継続性の事前予測が可能かの関連性を検討する。
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今後の研究の推進方策 |
骨格筋・体組成評価とマイオカインの比較検討を行い、同時に有害事象の予測・継続性の事前予測が可能かの関連性を検討する。
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