研究課題/領域番号 |
20K17030
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
太田 悠木 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (80867549)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 大腸癌 / 幹細胞 / がん幹細胞 / 休止細胞 / 化学療法耐性 / イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
近年の化学療法の進歩により,切除不能消化器進行がんの治療成績は飛躍的に向上してきたが,根治治療は達成されていない.このような難治性は,化学療法耐性と腫瘍再構築能を併せもつ「がん幹細胞」による腫瘍再発性に起因すると考えられている.本研究では,患者由来がんオルガノイド技術,ゲノム編集技術,生体機能マーカーの多色蛍光可視化とその生体イメージング技術を駆使し,イメージング解析次元と時空間分解能の向上を図ることにより,これまで未達成であった生体内における臨床がんの化学療法剤耐性の動態を可視化する.
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研究成果の概要 |
近年の化学療法の進歩により、切除不能消化器進行がんの治療成績は飛躍的に向上してきたが、根治治療は達成されていない。このような難治性は化学療法耐性と腫瘍再構築能を併せもつ「がん幹細胞」による腫瘍再発性に起因すると考えられている。本研究では、患者由来がんオルガノイド技術、ゲノム編集技術、 生体機能マーカーの多色蛍光可視化とその生体イメージング技術を駆使し、これまで未達成であった生体内における臨床がんの化学療法耐性の動態を詳細に解析した。その結果、化学療法耐性を有する休止がん幹細胞の存在を捉える事に成功し、休止状態と再増殖のスイッチには基底膜との細胞接着シグナルが重要な役割を果たすことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化器がんの根治治療開発には、化学療法耐性と腫瘍再構築能を併せもつ「がん幹細胞」の理解が必要である。がん幹細胞の増殖動態を解き明かすためには時間軸に沿った動的な解析が不可欠である一方、実験基盤の欠如により生体内でのがん幹細胞動態についてはブラックボックスであった。本研究では臨床消化器がんの培養技術、幹細胞の増殖動態を可視化する革新的な遺伝子編集技術及び多光子顕微鏡を用いた生体イメージング技術により、腫瘍維持と薬剤抵抗、再発のそれぞれのフェーズにおけるがん幹細胞の時空間ダイナミクスの解明を達成した。本研究成果は消化器がんの再発・転移メカニズムの理解を深め、根源治療法の開発に繋がると期待される。
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