研究課題/領域番号 |
20K17068
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
虻江 誠 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 特任研究員 (50599967)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | BEX2 / 胃がん / 大腸癌 / がん幹細胞 / 大腸がん |
研究開始時の研究の概要 |
大腸癌は現在も死亡数が年間4.5万人に上り、新たな治療手段が望まれる癌の一つであり、治療抵抗性の原因となる癌幹細胞とその機能分子が同定できれば新規治療法の開発に弾みがつく。本課題では、大腸癌における分子Xの役割を、特に癌幹細胞の観点から明らかにし、その分子機構の全容を解明することで、大腸癌の新たな治療薬開発の端緒を目指す。
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研究成果の概要 |
近年、癌組織の中に「癌幹細胞」の存在が報告されている。癌幹細胞は静止期(G 0 期)に存在するため、抗癌剤や放射線照射に対して強い耐性を持ち、治療抵抗性の主因を担っている。従って、静止期に存在する癌幹細胞を通常の細胞周期に誘導できれば、効果的な癌治療に結びつく。しかし、固形癌幹細胞における静止期の維持に関しては、多くの点が未解明のままである。本課題でははじめ大腸癌におけるBEX2の解析をはじめたが、一定の結果が得られないことから、同じく消化管がんである胃癌における解析を行った。その結果、BEX2はCHRNB2の上流で転写因子として機能し、がん幹細胞維持に働く分子であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちは胃癌におけるあらたながん幹細胞関連分子BEX2を同定した。治療抵抗性に密接に関わると考えられることから、今後はBEX2および周辺のシグナルを阻害する手段を開発することで、新しい胃がん治療に繋がる可能性がある。
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