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血管透過性調節機構に基づくARDS治療の基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K17217
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関大分大学

研究代表者

赤嶺 孝祐  大分大学, 医学部, 助教 (60799435)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードARDS / 血管透過性 / ROCK
研究開始時の研究の概要

ARDS(acute respiratory distress syndrome,急性呼吸促迫症候群)は肺胞の血管内皮細胞障害により血管透過性が亢進し、血液液体成分が肺胞内へ漏出・貯留することで起こる予後不良かつ死亡率の高い疾患である。セリン・スレオニンキナーゼROCKは血管内皮細胞の運動や接着を介して血管透過性の制御を担っている。そこで本研究ではROCKが血管透過性を制御するメカニズムを明らかにすることでARDSの新規治療法開発の基盤構築を目指す。

研究成果の概要

ARDSは肺胞の血管内皮細胞障害により血管透過性が亢進し、血液液体成分が肺胞内へ漏出・貯留する(非心原性肺水腫)ことで起こる予後不良かつ死亡率の高い疾患である。本来、血管透過性の亢進は炎症などに対する防御反応として免疫細胞や血漿成分の血管外移動に寄与するが、過剰な亢進は種々の疾患の病態と密接に関連している。本研究成果からROCK1/2コンディショナルノックアウトマウスの肺血管透過性が亢進することが明らかとなった。また、内皮細胞接着因子の発現量低下が認められた。このことからROCKが細胞接着因子の発現量を調節することで肺血管透過性を制御することが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

非心原性肺水腫をはじめとして、血管透過性亢進による組織の恒常性破錠は生体にとって重篤な状況を引き起こす。本研究による血管透過性亢進に関わる分子機序の解明はARDSなどの血管透過性亢進が惹起される病態の理解の深化に資することが期待される。また、これまでのROCKに関する多くの研究は培養細胞と特異的なキナーゼ活性阻害薬が用いられてきた。しかし、中にはROCKのリン酸化基質が明確でなく、分子機序の説明が不完全な反応も多く存在する。本課題の完遂はこれまで不完全であった分子機序に対してより明確な解答を与えることが期待される。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] The ROCK signaling regulates the pulmonary vascular permeability via maintenance of lung homeostasis.2022

    • 著者名/発表者名
      赤嶺孝祐、寺林健、佐々木隆子、石崎敏理
    • 学会等名
      第96回薬理学会年会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] ROCKシグナリングから迫る新規肺血管透過性制御機構の解明2021

    • 著者名/発表者名
      赤嶺孝祐、寺林健、佐々木隆子、石崎敏理
    • 学会等名
      日本薬学会第142年会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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