研究課題/領域番号 |
20K17246
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
加藤 有希子 京都大学, 医学研究科, 研究員 (40769519)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ポドサイト / アルドステロン / ナトリウム利尿ペプチド / p38 MAPK / ノックアウトマウス / VEGF / p38MAPK |
研究開始時の研究の概要 |
申請者の研究室ではこれまで様々な腎障害モデルを用い、ナトリウム利尿ペプチド/ guanylyl cyclase receptor-A (GC-A)受容体シグナルが腎保護的に作用することを報告してきた。さらにポドサイト特異的GC-Aノックアウトマウスに片腎摘、高食塩、アルドステロン負荷を行い、ポドサイトのp38MAPKのリン酸化の亢進ならびに腎障害が増悪することを示してきた。本申請研究ではポドサイトにおけるp38MAPKの意義に着目し、ポドサイト特異的GC-A&p38αMAPKダブルノックアウトマウスを作製し、GC-Aとp38MAPK欠損時の病態・機序解明を行う。
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研究成果の概要 |
アルドステロンによるポドサイト障害におけるp38MAPKならびにナトリウム利尿ペプチド受容体A(GC-A)の役割を検討した。ポドサイト特異的GC-A&p38α MAPKダブルノックアウトマウスを作製し、アルドステロン、高食塩負荷を行うと、高度のアルブミン尿と糸球体係蹄壁内に血栓を認め、ポドサイト障害と共に強い内皮障害を呈した。またMAPK14欠失GC-Aノックダウンした培養ヒトポドサイトを用いて、ポドサイトにおけるp38 MAPKとGC-Aの減少が内皮細胞の細胞外基質に関わる遺伝子発現亢進に関与していることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポドサイトのGC-Aとp38 MAPKの意義を検討するために、ポドサイト特異的GC-A&p38MAPKダブルノックアウトマウスを作製し、これら2つの因子が特に高食塩負荷時・アルドステロン過剰状態において、糸球体障害を増悪させることを示した。社会的意義として、高血圧ならびに高食塩時の腎障害の機序解明に貢献している。
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