研究課題/領域番号 |
20K17269
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
木島 真理恵 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 研究所, 特任研究員 (70846310)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 代謝疾患 / 腎臓 / 細胞死 / ヒストンH1 / 糖尿病性腎臓病 / ヒストン |
研究開始時の研究の概要 |
高血糖状態が長期に続く糖尿病性腎臓病では、腎構成細胞の細胞死に対する感受性が高い状況になっていることが考えられる。申請者によるこれまでの研究結果から、リンカーヒストンH1 (以下、H1)の量が細胞死の際の現象に対する感受性を規定することが明らかになっている。現時点で、腎構成細胞でのH1の発現は元より、腎構成細胞の細胞死の詳細なメカニズムとH1タンパク量との関連に関する報告はされていない。本研究の目的は、H1量に着目した腎構成細胞における細胞死のメカニズムの解明にある。本研究目的が達成された場合、糖尿病性腎臓病の発症・進展にH1の発現調節が関与する知見の提供に貢献できる可能性が考えられる。
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研究成果の概要 |
細胞死は様々な疾患や組織の損傷に関与するため、糖尿病関連疾患の発症や進展においても細胞死の起こりやすさが関わると考えられている。しかし、腎構成細胞における細胞死の感受性を規定する因子に関しては不明であった。本研究では、腎構成細胞でのリンカーヒストンH1タンパク(以下、H1)発現の調査とH1量に着目した腎構成細胞死のメカニズムの解明を目的とした。本研究結果より、糖尿病モデルマウスの腎臓におけるH1の発現領域を明らかにし、ポドサイトでのH1の局在が腎臓へのダメージの程度に相関する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、日本人の糖尿病患者数は増加の一途をたどっている。とくに、糖尿病の合併症の一つである糖尿病性腎症は、透析導入患者の原疾患第一位であり、早急な対策が求められている。腎構成細胞における細胞死の感受性を規定する因子に関しては不明であり、かつ、腎構成細胞におけるH1の発現に関しても不明点が多かった。本研究結果により得られた、腎臓とH1の発現に関する知見により、H1の発現調節に着目した新たな糖尿病性腎臓病の治療法開発に貢献できると期待される。
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