研究課題/領域番号 |
20K17278
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石井 輝 京都大学, 医学研究科, 助教 (40760153)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | CTGF / 高食塩 / アルドステロン / Na利尿ペプチド / ナトリウム利尿ペプチド / ポドサイト / ナトリウム利尿ペプチド受容体(GC-A) / アルドステロン拮抗作用 / 糸球体障害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、腎臓におけるナトリウム利尿ペプチドのアルドステロン拮抗作用における Connective tissue growth factor (CTGF)の機能的意義について、全身性GC-A;CTGFダブルノックアウトマウスを作製し、片腎摘、高食塩、アルドステロン負荷を行うことにより検討するものである。さらにポドサイト特異的GC-A;CTGFダブルノックアウトマウスを作製し、ポドサイトにおけるCTGFの意義を明らかにする。
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研究成果の概要 |
ポドサイト特異的ナトリウム利尿ペプチド受容体(GC-A)コンディショナルKOマウス(pod GC-A cKO)と全身性誘導型Connective tissue growth factor (CTGF)ノックアウトマウス(Rosa CTGF cKO)を交配して作成したポドサイト特異的GC-A;CTGFダブルノックアウト(pod GC-A;CTGF dKO)マウスでは、pod GC-A cKOと比較して、体重、血圧、尿量、腎重量等には明らかな差は認めなかったものの、アルブミン尿が経時的に増悪する傾向を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果によりポドサイトにおけるGC-A欠失はアルドステロンによるポドサイト障害をさらに増悪させるが、その悪化はポドサイトのCTGFを抑制することで予想に反して増悪する可能性が示唆された。このことは、慢性腎臓病進行の機序、あるいはその予防におけるナトリウム利尿ペプチドやConnective tissue growth factor (CTGF)の臨床的意義の解明に重要な意味づけをなす可能性があると期待され、さらなる詳細な検討により将来的には腎臓病進行予防のための創薬に結びつけたいと考えている。
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