研究課題/領域番号 |
20K17294
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
毎熊 政行 順天堂大学, 医学部, 助教 (50748564)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | IgA血管炎 / IgA腎症 / 腎炎 / 糖鎖異常IgA1 / KM55染色 / 尿中糖鎖異常-IgA1 / 紫斑病性腎炎 |
研究開始時の研究の概要 |
IgA血管炎は皮膚、消化管、関節および腎臓の毛細血管を標的とする全身性の疾患である。 約40%に腎障害を合併し、成人発症例での腎予後は悪く、末期腎不全に至ってしまう症例が多い。しかしながら、適切な早期診断法がなくIgA血管炎における腎炎発症の予測因子の確立は急務である。本研究はIgA腎症とIgA血管炎の共通の発症機序に着目し、IgA血管炎患者の血中Gd-IgA1、血中Gd-IgA1特異的IgG、尿中Gd-IgA1を測定することにより、IgA血管炎の腎炎発症の予測因子を確立することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
IgA血管炎の成人発症例における腎予後は悪いが、その病態は明らかではない。IgA腎症の発症には糖鎖異常IgA1が関与していることがわかっており、今回はIgA血管炎における腎炎発症の予測因子の確立を目的とすることにした。紫斑を初発症状とするIgA血管炎患者計13人の患者のリクルートを行い、IgA腎症の病態と関連を示唆されている血清中バイオマーカー(IgA、IgA-IgG免疫複合体、糖鎖異常IgA1)及び尿中糖鎖異常-IgA1の測定をした。腎炎合併例と腎炎非合併例でこれらのバイオマーカーに優位差はなく、今回の研究ではIgA血管炎の腎炎発症を予測しうる有効なバイオマーカーとはいえない結果であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IgA血管炎の成人発症例における腎予後は悪く、早期診断・早期治療介入が必須であるが、その病態は明らかではない。IgA腎症とIgA血管炎の腎炎合併例は類似性があることがわかっており、またその病態には糖鎖異常IgA1が関与していることがわかっている。今回はIgA血管炎における腎炎発症の予測因子の確立を目的とした。紫斑を初発症状とするIgA血管炎患者を対象に、糖鎖異常IgA1等のバイオマーカーの測定を行った。腎炎合併例と腎炎非合併例でこれらのバイオマーカーに優位差はなく、今回の研究ではIgA血管炎の腎炎発症を予測しうる有効なバイオマーカーとはいえない結果であった。
|