研究課題/領域番号 |
20K17296
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
田尻 進 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (50646362)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 再生医学 / 腎臓再生 / iPS細胞 / ネフロン前駆細胞 / 多能性幹細胞 / ソーティング / 慢性腎不全 / 移植 |
研究開始時の研究の概要 |
国民の8人に1人が慢性腎臓病を有すると言われれており、慢性腎臓病により透析をうけている方はすでに30万人を超えている。根本的な治療法は腎臓移植しかないが、ドナーの数が圧倒的に不足しているのが現状である。申請者らは、腎臓を再生し患者様に移植することで、慢性腎臓病の治療を行おうと考えている。申請者らは独自の腎臓再生法をすでに開発済みである。本研究は、その腎臓再生法に最適な(必要な)細胞調製方法を検証するものである。
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研究成果の概要 |
慢性腎臓病に対する新規治療法として腎臓再生療法が注目されている。申請者らは、以前に胎生期腎臓に存在するネフロン前駆細胞を薬物によって除去し、外来性ネフロン前駆細胞を移植することで、移植細胞由来のネフロン再生に成功した。その手法を用いた、腎臓再生を行うにあたり、ヒトiPS細胞からネフロン前駆細胞への適切な誘導方法、ネフロン前駆細胞のSorting方法の検証をまずおこなった。その後、ネフロン前駆細胞を除去したマウス胎仔腎組織と、ヒトiPS細胞とのキメラ形成能の評価を行った。この研究により、ヒトiPS由来ネフロン前駆細胞が我々の開発した腎臓再生のセルソースとして適していることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腎臓表に対する根本的な治療法は現時点では腎臓移植のみである。腎臓移植は、絶対的なドナー不足であり、昨今は異種動物からの腎臓移植なども注目を集めているくらいである。移植するための腎臓を再生することができれば、慢性腎不全治療に対する大きな一歩となる。我々の腎臓再生手法である胎生臓器ニッチ法で、ヒトiPS細胞に由来する腎臓を再生することができれば、臓器不足の問題を解決することができ、加えて従来の腎臓移植よりは免疫抑制剤を減らした腎臓移植ができる可能性がある。ヒトiPS細胞由来のネフロン前駆細胞が胎生臓器ニッチ法の有用なツールであるこを示した今回の研究には大きな社会的意義があると考える。
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