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Precision Medicineを目指すアトピー性皮膚炎モデルシステムの確立

研究課題

研究課題/領域番号 20K17343
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

林 良太  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (10649213)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードアトピー性皮膚炎 / 3Dスキン / precision medicine / 3Dスキンモデル / 3Dスキンコンストラクト
研究開始時の研究の概要

アトピー性皮膚炎患者は多数おり、抗体製剤など薬剤費の高い治療法が必要な重症患者も多い。本研究では、アトピー性皮膚炎患者の細胞を用いたモデルシステムを確立し、医療費の削減および最適な治療を目指す。
アトピー性皮膚炎患者の線維芽細胞からiPS細胞を作製し、表皮細胞(iKC)に分化誘導する。次に、アトピー性皮膚炎患者由来の線維芽細胞、1型コラーゲンを用いて作製した真皮成分にiKC、患者由来の末梢血単核細胞、アレルゲンを添加し、患者の症状を反映した3Dスキンモデルを作製する。作製した3Dスキンモデルに既存の治療薬、治療薬になりうる化合物を添加し、患者に最も適した治療の選択を行う。

研究成果の概要

アトピー性皮膚炎患者検体を用いた3Dスキンモデルの作製にはまだ時間がかかると思われるが、健常人細胞を用いた3Dスキンモデルの作製は確立することが出来た。また、3Dスキンモデルを用いずにアトピー性皮膚炎患者血清を用いた網羅的なサイトカインの探索を行い、IL-4やIL-13などのサイトカインの上昇はみられたものの、現段階では、各々の患者の治療法の選択に有用であるとは言い難かった。一方で、先天性魚鱗癬の1種である表皮融解性魚鱗癬患者ではIL-18が著明な上昇をしていた。アトピー性皮膚炎においてもIL-18が関与することが知られているが、アトピー性皮膚炎よりも表皮融解性魚鱗癬の治療になる可能性がある。

研究成果の学術的意義や社会的意義

アトピー性皮膚炎は多数の患者がおり、近年新たな治療薬が多く発売されている。一方で、現段階で最も患者に適した治療法を選択する手段はなく、治療法の選択には医師と患者の判断に託されている。本研究は最大の目的は、治療前に最適な治療法を選択するモデルシステムを構築することであったが、現段階では実現していない。一方で、申請者は健常人細胞を用いた3Dスキンモデルの作製には成功しており、患者検体を用いずに種々の化合物、サイトカインを添加することにより培養細胞実験よりも視覚的に判断できるモデルを確立することは今後可能である。このモデルにより新規治療法の効果について検証できると考えている。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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