研究課題/領域番号 |
20K17368
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
小林 敬宏 秋田大学, 医学部附属病院, 助教 (70814002)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | レナリドミド / KIR / NK細胞 / 多発性骨髄腫 |
研究開始時の研究の概要 |
多発性骨髄腫の予後は新規治療法の登場により改善しているが、骨髄腫クローンの多様性および治療抵抗性の獲得により、依然として難治性である。 申請者は、これまでの検討の結果からLd療法の奏効とNK細胞の活性化に関連性を見出した。しかし、レナリドミドによるNK細胞の感受性の個体差の要因はわかっていない。 今回、レナリドミドによる治療感受性の違いの要因として、①遺伝子多型によるレナリドミドの細胞内濃度の違い、②HLA-KIRの組み合わせの個体差を想定した。 本研究で、レナリドミドのNK細胞感受性に関わる要因を明らかにし、治療効果予測因子の同定、薬剤感受性のある患者の層別化、新規治療戦略の確立を目的とする。
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研究成果の概要 |
先行研究の結果から、多発性骨髄腫におけるレナリドミド・デキサメタゾン療法の治療効果とNK細胞の活性化に関連がみられた。本研究でレナリドミドによるNK細胞活性化の個体差の要因を探索したところ、KIR2DS2またはKIR2DS3の活性型KIR遺伝子を持つ患者群でLd療法後にNK細胞の活性化がみられ、2年のPFSが優位に良好であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
KIR2DS2またはKIR2DS3の活性型KIR遺伝子を持つ群ではレナリドミド治療後にNK細胞の活性化がみられ、良好な治療効果を示していた。骨髄腫細胞のHLAのLOHや患者ごとのHLA-KIRの組み合わせとレナリドミドの感受性の関連についても検討を重ねることで、多発性骨髄腫におけるNK細胞療法の意義の判断材料の一つとなり得る。
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