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組織修復型制御性T細胞による破壊関節修復法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K17420
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

粕谷 忠道  千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (80867010)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード関節リウマチ / コラーゲン誘導性関節炎 / 制御性T細胞 / ST2 / アンフィレグリン
研究開始時の研究の概要

関節リウマチ(RA)は慢性の破壊性関節炎であり、一部の患者に高度の関節変形が見られ、ADLの低下が著しい。近年、制御性T細胞(Treg)のうち、ST2を高発現する亜集団がアンフィレグリン(Areg)を産生し、障害を受けた組織の生理機能を修復するとの報告がある。そこで、マウス関節炎モデルおよびRA患者の滑膜組織を用いて、ST2陽性Tregの役割を組織修復の観点から検討する。本研究により重篤な関節機能障害を予防・改善するための治療ターゲットを創出し、RA治療を新たな段階に進めることが期待できる。

研究成果の概要

関節リウマチは慢性破壊性の多関節炎である。近年、制御性T細胞が組織修復に関与していることが報告されている。
本申請者は、実験的関節炎モデルマウスにおいて、組織修復に重要であるAmphiregulinがST2陽性制御性T細胞から分泌されることを見出した。そこで、本研究では関節炎病態におけるST2陽性制御性T細胞の役割を検討することとした。関節滑膜部の制御性T細胞のトランスクリプトームを解析し、ST2が高発現することを確認した。次に、制御性T細胞特異的ST2欠損マウスを作成し、コラーゲン誘導性関節炎を惹起した。予想とは異なり、制御性T細胞特異的ST2欠損マウスでは関節炎の発症率が低い傾向にあった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、生物学的製剤の登場により関節リウマチの治療は目覚ましい進歩を遂げているが、依然として関節炎が改善せず、関節破壊に至る患者が存在する。
関節リウマチの病態に関する新しい知見が加わることで、次世代の関節リウマチ治療の基盤が構築されることが期待される。
また、制御性T細胞におけるST2発現の解析を実施することで、免疫学の発展に寄与することが可能な、意義のある研究である。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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