研究課題/領域番号 |
20K17425
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
武田 和 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (20781793)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 肺線維症 / microRNA / 樹状細胞 / ドラッグデリバリーシステム / 核酸医薬 / 免疫細胞 / DDS / 核酸治療 |
研究開始時の研究の概要 |
特発性肺線維症 (IPF) は、指定難病である特発性間質性肺炎の一つで、予後不良であり、樹状細胞などの免疫細胞が病態形成に重要な役割を果たすことが示されているが、画期的な治療法がないのが現状である。本研究では、肺線維症モデルを用いて樹状細胞によるナイーブT細胞から炎症性T細胞の活性化を抑制する、あるいは制御性T細胞の活性をコントロールする核酸医薬を同定し、IPFに対する画期的な核酸治療を実現する。
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研究成果の概要 |
特発性肺線維症 は予後不良な指定難病である。病巣部の樹状細胞を起点として炎症のカスケードが活性化し,慢性的な炎症に伴い線維化が進展する。マウスにブレオマイシンを静脈内投与し、肺線維症モデルを作成した。線維化を起こした肺病巣部からフローサイトメトリーによって樹状細胞を採取し、その遺伝子発現 (mRNA)とmicroRNA発現をRNAシークエンスで調べた。その分析から肺線維症の進展に重要であるCD80とCD86のmRNA発現を抑制するmicroRNAを2種同定できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特発性肺線維症 は、指定難病である特発性間質性肺炎の一つで予後不良であり、樹状細胞などの免疫細胞が病態形成に重要な役割を果たすことが示されているが、画期的な治療法がないのが現状である。本研究では、マウス肺線維症モデルを用いて病巣部に存在する樹状細胞を採取して精査し、どのような遺伝子発現変化を起こしているか、あるいはそれを制御するmicroRNAについての詳細なデータが取得できた。その中の2種のmicroRNAは、今後、肺線維症の治療剤となる可能性がある。
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