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全身性エリテマトーデスにおける自己反応性の獲得とS100分子の関連

研究課題

研究課題/領域番号 20K17440
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

北郡 宏次  京都大学, 医学研究科, 助教 (20812639)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード全身性エリテマトーデス / B細胞 / S100A8 / S100蛋白 / S100
研究開始時の研究の概要

SLEは自己抗体産生を特徴とし、多臓器に障害をきたす自己免疫疾患である。様々な研究が行われているが、依然原因は不明である。申請者はこれまでに、SLE患者の末梢血B細胞における解析から、B細胞上のS100A8分子の著明な増加を確認している。S100A8は特に疾患活動性の高いSLEにおいて増加しており、その病態に関与していることが示唆された。S100A8のB細胞における自己抗体産生や細胞生存能に与える影響について、患者検体やS100A8強制発現系を用いサイトカイン刺激などによる抗体産生や細胞増殖の変化を評価することで、S100A8とSLE病態との関連について検討する。

研究成果の概要

本研究は、S100A8分子が全身性エリテマトーデス(SLE)の病態にどのように関与しているかを明らかにすることを目的とした。SLEや健常人、他の自己免疫疾患を解析し、高疾患活動性のSLEで特異的にB細胞表面のS100A8増加がみられることを見出した。B細胞単離実験では、SLEではBCR刺激によりS100A8が分泌された。健常人B細胞をSLEと同様のIFNa存在下に刺激したが、S100A8分泌増加は見られず、S100A8分泌がSLEのB細胞に特有の変化であり、免疫活性化を招いていると考えられた。実験結果はArthritis Research and therapyに投稿しacceptされた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果、疾患活動性の高いSLEのB細胞特異的にS100A8が高発現していること、SLEのB細胞ではBCR刺激により、S100A8分泌が促進されることがわかった。他疾患では同様の変化はみられず、S100A8発現がSLEの病態形成に関与している可能性が示唆された。結果からは、SLEの疾患活動性指標にB細胞表面のS100A8が利用できるのみならず、今後、S100A8のB細胞における機能を解明することで、治療の標的分子としての利用が期待される。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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