研究課題/領域番号 |
20K17497
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
北川 功幸 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (50866241)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 1型糖尿病 / 自己反応性T細胞 / T細胞受容体 / シングルセルV (D) Jシークエンス / T細胞受容体(TCR) / 抗グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD) 65抗体 / 日本人1型糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
大規模糖尿病コホートから抗グルタミン酸脱炭酸酵素(glutamic acid decarboxylase : GAD) 65陽性抗体陽性かつHLA-DR4という均質な1型糖尿病集団を抽出し、シングルセルV (D) JシークエンスによりGAD反応性TCR配列の同定を行う。 また、同定したTCRとGAD65が実際に免疫応答を行うことをEx Vivoおよびヒト化マウスを用いて確認する。 日本人1型糖尿病のGAD反応性TCR配列の同定により、1型糖尿病の発症予防や膵島・膵臓移植の治療成績に飛躍的向上につなげる。
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研究成果の概要 |
申請者らのグループで実施している大規模糖尿病患者コホートから急性発症1型糖尿病(1Aおよび1B)、緩徐進行1型糖尿病症例を選出し、BD RhapsodyシングルセルV(D)Jシークエンスを実施した。 免疫シークエンスにより、1型糖尿病患者血中T細胞のTCRの解析を試み、GAD反応性のTCR配列を明らかにした。また、膵島抗原のオーバーラップペプチドを用いて、Ex vivoでT細胞刺激実験を実施し、1型糖尿病を持つ患者由来T細胞の反応性を比較、検討した。日本人1型糖尿病由来の末梢血T細胞がex vivoで活性化することを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己反応性T細胞の免疫応答についての詳細や、病型・患者背景・治療などその他の要素との関連が明らかになれば、発症前診断や予防的治療、進展予防などの治療介入が可能になる可能性がある。本研究結果が、日本人1型糖尿病における自己抗原・自己反応性T細胞の存在、およびその免疫反応について明らかにする一助になりうるが、さらに多くの症例について検討が必要である。
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