研究課題/領域番号 |
20K17553
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
谷峰 直樹 広島大学, 病院(医), 助教 (70866516)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 免疫寛容 / 自然免疫寛容 / アロ応答性T細胞 / 免疫モニタリング / アロ反応性T細胞 / 肝移植 / T細胞疲弊 / アロ特異的反応 / ドナー特異的低応答 |
研究開始時の研究の概要 |
肝移植レシピエントの長期間経過症例において、免疫抑制剤を中止可能な自然免疫寛容状態が一定の確立で観察される。また、独自に施行している免疫モニタリングにおいて、移植後経過中にドナー特異的免疫低応答状態が観察されるがその獲得機序は未だ明らかではない。本研究では新規アロ反応性T細胞モニタリング法により、ドナー特異的低応答におけるexhaustion機構の関与を解明する。また、積極的なドナー特異的exhaustion誘導により従来の免疫抑制療法とは全く異なる新規のドナー特異的免疫制御法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
移植臓器に反応するアロ応答性T細胞は臓器移植後免疫応答の中枢を担い、その制御ならびに寛容機構解明にとって非常に重要な免疫細胞として知られる。本研究ではアロ応答性T細胞応答に着目し、臓器移植免疫応答である拒絶応答ならびに寛容状態を予見する新たな免疫モニタリング法を開発した。 また、ヒトサンプルを用いてアロ応答性T細胞を検出・分離し、multiplexシングルセル解析により詳細なフェノタイプを解析する手法を確立した。肝移植後の臨床的免疫寛容および免疫抑制下ドナー特異的低応答レシピエントから、同手法を用いてドナー応答性T細胞の分離、シングルセルライブラリーの作成に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器移植後移植臓器に対するアロ免疫応答を詳細かつ臨床需要を満たす短時間で把握するモニタリング法の確立によって、個別化し免疫抑制療法を提供することを通じて移植医療のさらなるが成績向上が期待される。同時に、本アッセイは基礎研究においても詳細な免疫応答細胞を生細胞として解析可能な新たな解析手法としての有用性を認める。移植後免疫制御機構の解明に大きく寄与することで、新たな免疫抑制良好の開発に向けて応用が期待される。
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