研究課題/領域番号 |
20K17592
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
永山 愛子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (00573396)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 乳癌 / ゲノム編集 / CRISPR/Cas9 / CDK4/6阻害剤 / 細胞周期 / サイクリン依存性キナーゼ / Drug screen / CDK4/6 / Resistance / Breast Cancer |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ホルモン受容体(HR)陽性乳癌におけるサイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害剤の耐性メカニズムを解明することを目的とする。近年、転移再発HR陽性乳癌において、内分泌療法とCDK4/6阻害剤の併用が劇的な無増悪生存期間(PFS)の延長を示し、標準治療となった。しかし、薬剤耐性の発現を避けられず、腫瘍の再増大が起きることが臨床上の問題となっている。そこで、CRISPR/Cas9のゲノム編集技術を用いてWhole-genome knockout screenを行うことで耐性遺伝子を網羅的に探索し、癌細胞における内因性のCDK4/6阻害剤耐性の原理を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
ホルモン受容体陽性乳癌のモデルMCF7を用い、Cas9を導入し、その安定発現と酵素活性を確認した。Whole genome knockout libraryを用いてCRISPR/Cas9によるゲノム編集を行った細胞とCDK4/6阻害剤の一種であるpalbociclibとの共培養を約2週間行った。最終産物の細胞からgDNAを抽出し、各sgRNAに付随するバーコードをPCRで増幅させ、NGSによる解析を行った。現在は解析結果確認中であるが、既報にて確認されているRbのノックアウト株が細胞増殖を認めるなど耐性候補遺伝子同定のアッセイが機能したことを示唆する結果が確認されている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はHR陽性乳癌におけるサイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害剤の耐性遺伝子を同定することを目的とする。近年、内分泌療法とCDK4/6阻害剤の併用が無増悪生存期間の延長を示し、標準治療となった。しかし、薬剤耐性の発現と腫瘍再増大が臨床上の問題となっている。そこで、CRISPR/Cas9のゲノム編集技術を用いてWhole-genome knockout screenを行うことで耐性遺伝子を網羅的に探索し、癌細胞におけるCDK4/6阻害剤耐性の原理を明らかにする。本研究の手法を用いることで、新規耐性遺伝子を発見し、薬剤耐性克服の一助となる知見を得ることが可能と考えられる。
|