研究課題/領域番号 |
20K17627
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
中出 裕士 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (90745796)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ユビキチン・プロテアソーム / 食道癌 / ユビキチン・プロテアソーム系 / Cullin4A / cullin4A / ユビキチンプロテアソーム |
研究開始時の研究の概要 |
最難治癌である食道癌を対象疾患とし,従来とは異なる視点から新規癌治療法の開発および臨床応用に向けた基礎実験を行う点にある.腫瘍は様々な機序で増殖能や薬物治療抵抗性を獲得していることが明らかとなっているが,その機序の一つとしてユビキチン修飾系機能異常が挙げられる.腫瘍細胞増殖抑制や細胞死が効率的に誘導され,有効な抗腫瘍効果が発揮されるのみならず,転移抑制効果や抗癌剤,放射線療法感受性増強効果が得られると期待される. 悪性腫瘍のなかでも極めて予後不良である食道癌を対象として,癌の進展機序を解明するとともに,新規癌治療法としての有用性・安全性を検証し,臨床応用の実現を本研究の目的とする.
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研究成果の概要 |
CUL4A過剰発現が腫瘍の増殖能,浸潤能,遊走能に影響を与えることを確認した。次に化学療法剤や放射線療法との併用による腫瘍増殖抑制効果を検討した.計画時点ではCUL4A活性阻害を加えた細胞株に化学療法剤や放射線療法を加えるとその相乗効果により有意に良好な治療効果が得られるものと考えていたが、そのような結果には至らなかった。この原因として各々の治療がそれぞれ別の機序に基づいてその効果がもたらされるものと考察している。肝転移モデルを作成する予定であったが移植後うまく生着しなかった。今後も原因を究明し実験の続行を図るべく検討している。上記結果をまとめ今後論文化をを予定している
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではヒト食道癌においてCUL4Aの発現と癌の進展機序を解明し,臨床応用可能な新たな集学的治療戦略の開発を目的である.CUL4Aは腫瘍増殖や浸潤,転移の重要な役割を担い,治療抵抗性の一因であるがゆえ,治療標的になりうるのではないかという点が本研究の成果の学術的意義や社会的意義と考える。
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