研究課題/領域番号 |
20K17634
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
|
研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
小川 久貴 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, Nitto核酸創薬共同研究部 主任研究員 (20621022)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 膵臓がん / CAR-T細胞療法 / CD44v6 / がん微小環境 / キメラ抗原受容体T細胞 / CAR-T 細胞 / 膵がん / 膵癌 / CART細胞 / CD44バリアント6 / 膵臓癌 / 免疫療法 / CART細胞療法 / 核酸医薬 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の癌免疫療法開発は長足の進歩を遂げているが、膵臓癌に対する癌免疫療法は未だ有効なものはない。膵臓癌における癌免疫療法への治療抵抗性は豊富な癌間質および間質に局在する免疫抑制細胞群により誘導されている。これらの局所免疫寛容を解除することで膵臓癌における癌免疫療法の開発に大いに貢献することが期待できる。今研究ではキメラ抗原受容体T細胞療法を通じて、膵臓癌の癌間質および間質内免疫抑制細胞群の役割、機能および免疫抑制責任遺伝子を明らかにすることを目的とし、その成果を基盤として腫瘍微小環境内で誘導される免疫寛容状態を解除可能な核酸医薬を開発する。
|
研究成果の概要 |
難治性がんに対する新規治療法としてがん免疫療法の中でもキメラ抗原受容体 (Chimeric Antigen Receptor :CAR) -T細胞療法が注目されている。CAR-T細胞は、がん組織内で特定の標的抗原を有するがん細胞を認識、特異的に結合し腫瘍細胞を傷害しながら、自らも活性化を受けて増殖する、”living drug”である。しかしながら血液がんにおいては非常に有効であるものの固形がんにおいては開発段階である。我々は固形がんに有効なCAR-T細胞療法の開発に際して、その抵抗性の原因として固形がん特有のがん微小環境が重要であると考えている
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
固形がんの中でも膵臓がんはその予後が数十年に渡り改善されていない難治性がんの代表である。既存の治療法に抵抗性を示す膵臓がんに対して、本研究で開発するCAR-T細胞療法は新規治療法となり得る可能性がある。現在のところ、膵臓がんに有効なCAR-T細胞療法は開発されていないが、膵臓がんに特徴的ながん微小環境に着目して開発されるCAR-T細胞療法は膵臓がんに有効なものとなり得ると考えている。
|