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セリンプロテアーゼ阻害剤による下肢虚血再灌流障害に伴う腎障害抑制効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K17720
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

川久保 英介  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (50644754)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード急性下肢虚血 / 虚血再灌流障害 / ナファモスタットメシル酸 / 急性下肢動脈閉塞 / 虚血再還流傷害
研究開始時の研究の概要

急性下肢動脈閉塞は、虚血再灌流障害を合併することがあり、それによって急性呼吸不全や急性腎不全、コンパートメント症候群を合併した場合は、予後不良とされる。またこれまでの研究で、再灌流に伴う活性酸素発生・酸化ストレスおよび白血球活性化と組織浸潤が中心的役割をしており、治療ターゲットとして研究が行われている。セリンプロテアーゼ阻害剤の一つであるナファモスタットメシル酸(Nafamostat mesilate:NM)は、タンパク分解酵素阻害による抗炎症作用や抗凝固作用を有している。これまで、急性下肢動脈閉塞後の再灌流障害における腎障害の進行および予防に対するNMの作用に関する報告はなされていない。

研究成果の概要

急性下肢動脈閉塞における虚血再灌流障害(Ischemia-Reperfusion injury: IRI)を合併することがある。このIRIの病態形成には、再灌流に伴う活性酸素発生・酸化ストレスおよび白血球活性化と組織浸潤が中心的役割をしている。今回我々はセリンプロテアーゼ阻害剤の一つであるナファモスタットメシル酸の、下肢虚血再灌流後の臓器保護作用について検証した。
マウス下肢虚血再灌流モデルを作製しの虚血再灌流障害度を、血液生化学検査により評価した。その結果、ナファモスタットメシル酸投与で肝障害は有意に 抑制されたが、腎障害・筋障害に対しては有意な抑制効果を認めなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の我々の検証により、ナファモスタットメシル酸が急性下肢虚血後の再灌流障害に対して肝障害を改善する改善効果を有することが明らかとなった。一方で腎障害・筋組織障害に対する改善効果は今回のモデルで示すことができなかった。しかしながら、今回の検証により部分的ながらナファモスタットメシル酸が再灌流障害に対する臓器保護効果を有することが示唆されたことは、今後、マウスモデルやナファモスタットメシル酸の投与法を再検討することにより、腎障害・筋組織障害に対するナファモスタットメシル酸の抑制効果を検証するための足掛かりとなったと考える。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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