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新規細胞死フェロトーシスを標的とした肺移植後虚血再灌流障害に対する治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K17744
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

松井 優紀  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (20860422)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード新規細胞死 / フェロトーシス / 肺移植後虚血再灌流肺障害 / 肺移植 / 虚血再灌流肺障害 / 虚血再灌流障害 / 細胞死 / 呼吸器外科
研究開始時の研究の概要

肺移植は慢性進行性肺疾患の終末期に行われる外科治療だが、その成績は他の固形臓器移植と比べて悪く、その死因にはPrimary Graft Dysfunctionの関与が大きい。また、その発症にネクローシスを主とした虚血再灌流障害が報告されており、このネクローシス及び虚血再灌流障害の抑制が移植後患者の治療成績に寄与する可能性があるが、現状有効な抑制法はない。
近年、ネクローシスの中のフェロトーシスと種々の肺疾患の関与が報告され、申請者は肺移植後の虚血再灌流障害とフェロトーシスの関与を仮説とし、細胞及び動物実験でフェロトーシスを標的とした肺移植後の虚血再灌流肺傷害に対する新規治療薬の開発を目的とする。

研究成果の概要

細胞実験において抗フェロトーシス薬であるFer-1の投与により0.1μMから細胞障害の抑制効果を認め、また、その効果を示す投与のタイミングとして、「冷虚血+再灌流時」のみならず、「冷虚血時」のみへの薬剤投与でも効果を認める可能性が示唆された。
動物実験において抗フェロトーシス薬であるFer-1の投与タイミングとしては「ドナー臓器に対する冷保存中の治療目的」+「レシピエントに対する臓器移植後再灌流中の治療目的」の両方への投与からまず検証した。投与なし群、両方投与群で検証したが、薬剤投与で血液ガス検査によるガス交換能の改善は認めなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

新規細胞死として、フェロトーシスを標的とした肺移植後の虚血再灌流障害を起こす新規経路の証明とその経路抑制による肺移植後のグラフト機能の改善効果の検証、及び新規薬剤の開発は申請者のみが行なっている非常に学術的独自性が高いものであり、今回は、細胞実験で得られた成果を動物実験で証明することはできなかったが、引き続きの検討で効果を証明することができれば、この結果が今後の肺移植医療に非常に有益なものになると考える。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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