研究課題/領域番号 |
20K17767
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
菅井 隆広 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 共同研究員 (40869955)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 肺がん / がん幹細胞 / 肺癌 |
研究開始時の研究の概要 |
がん組織は、異なる性質をもったヘテロな細胞で構築されており、抗がん剤や放射線治療を行っても、一部の細胞が残存し、再発の原因となっている。近年、がん細胞集団の中でも、造腫瘍能・治療抵抗性・自己複製能・多分化能の高い“がん幹細胞”が存在し、腫瘍全体の構築に関与するという説が提唱されてきた。しかし、現在まで、がん幹細胞の同定の報告は多くあるが、実際に標的としてin vivoでの治療効果を検証した例はほとんどなかった。本課題は、肺扁平上皮癌において私たちが着目している分子の機能解析、特に癌幹細胞における解析を行う。
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研究成果の概要 |
申請者の研究室では、これまでにCD271陽性細胞が肺扁平上皮がんのがん幹細胞であり、CD271自身が造腫瘍能・治療抵抗性・増殖能・遊走能を制御すること、また、CD271陽性細胞を標的とすることで、腫瘍抑制効果が得られることを明らかにしてきた。一方で、なぜCD271陽性がん幹細胞が発生・維持されるのか、その分子機構はいまだ明らかとなっていない。申請者は、この維持機構が新規治療標的となりうると考えた。研究の結果、肺扁平上皮がんの増殖・幹細胞性にはCD271に加えて分子Xが必要であることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちは肺扁平上皮がんにおけるあらたな分子標的Xを見出した。今後は更に検討を続けて、臨床応用を目指す
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