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肺がんメタボリズムが免疫寛容をもたらすメカニズムの解明と治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K17768
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所)

研究代表者

佐藤 卓  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 共同研究員 (90814541)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード肺がん / 代謝 / 腫瘍免疫
研究開始時の研究の概要

近年の免疫チェックポイント阻害(ICB)療法の進歩は目覚ましいが、同治療に耐性(不応答を含む)を示す症例が多数存在する。我々は最近、腫瘍に特徴的な糖代謝形質(Warburg効果(W効果))が、自身に対する免疫寛容を強く誘導していることを発見した。本研究では、この腫瘍W効果がもたらす免疫抑制機構を、新規治療標的として開発する。がんが免疫系を回避する新規メカニズムを明らかにしつつ、がん代謝という普遍性の高い特性をターゲットする“新規イムノセラピー”への展開に向けて、その基礎となるデータを収集する。

研究成果の概要

近年の免疫チェックポイント阻害(ICB)療法の成功により、腫瘍免疫の賦活化で、肺がんを治療できることが示された。しかし、不応答症例の方がむしろ多いこと、耐性獲得がんの出現、など、依然大きな問題がある。本研究では、腫瘍の代謝に干渉することによって上記問題を解決できないか?という観点から検討を行った。その結果、腫瘍細胞に特徴的なブドウ糖代謝(ワールブルグ効果)が自身への免疫寛容をもたらすこと、そのメカニズムとしてブドウ糖代謝と免疫シグナル伝達制御との間のクロストークが関わることが強く示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺がん治療においても免疫チェックポイント阻害治療(ICB)が一般化し、さらにICBと多剤の併用治療が続々とファーストライン化すると見込まれる現況において、ICBへの不応答例を予測したり、減らす手法の開発は極めて重要である。今後、本研究の成果をさらに発展させ、新たなICB併用治療としての有用性を検証する意義は高い。本研究は、そのような目標に向けて、その基礎をなるデータを収集することができた。メカニズムについては、より詳細な解析が必要と思われる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Comparison of the ischemic and non-ischemic lung cancer metabolome reveals hyper activity of the TCA cycle and autophagy.2020

    • 著者名/発表者名
      Kikuchi N, Soga T, Nomura M, Sato T, Sakamoto Y, Tanaka R, Abe J, Morita M, Shima H, Okada Y, Tanuma N
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun

      巻: 530 号: 1 ページ: 285-291

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2020.07.082

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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