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上位中枢におけるオキシトシンの非侵害・侵害刺激に対する影響とその緩和因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K17773
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

齊藤 和智  東北大学, 医学系研究科, 講師 (60770740)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワードオキシトシン / 疼痛制御 / 術後痛 / Hargreaves試験 / von-Frey試験
研究開始時の研究の概要

慢性痛は複雑な脳内の神経ネットワークを整理するとともに、OXTやセロトニンに代表される情動系へのモデュレーションが、痛みの抑制や抗ストレス反応に重要と考えられている。OXT遺伝子に単量体赤色蛍光タンパク1遺伝子を挿入した融合遺伝子を用いた研究では、脊髄後角でOXT受容体と自律神経系が関連して痛みの伝達を修飾することが報告されている。
本研究では、脊髄よりさらに中枢の脳内での抗不安や抗ストレスといった情動制御機構に加えて、OXT受容体が関与する新たな鎮痛機構の解明と治療を目的として研究する。

研究成果の概要

野生型マウス、オキシトシンノックアウトマウス、受容体ノックアウトマウス、受容体ノックアウト部位に蛍光タンパクVenusをノックインしたマウスを用いて、行動実験を行い、情動反応、侵害刺激および非侵害刺激に対する反応へのオキシトシンの影響を観察した結果、Hargreaves試験とvon-Frey試験で有意差を認めた。
有意差を認めた脳切片標本に対して、神経活性化マーカーであるc-fosに対する抗体を用いてオキシトシン受容体との共局在を検討し、オキシトシンが中脳水道灰白質を介して鎮痛作用を、扁桃体内側核および側坐核を介して情動に対する作用を及ぼすことを示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

侵害刺激および痛み刺激に対するオキシトシンおよびオキシトシン受容体の局在ならびに役割、さらには、関連するイオンチャネルもしくは受容体を明らかにすることで、それぞれの反応に対する鎮痛作用もしくは抗ストレス作用を発揮する薬物候補を検索することが可能となる。加えて、脳内のオキシトシン受容体を介した疼痛制御のメカニズムを解明し、本結果を行動学的試験にフィードバックすることで、臨床応用の可能性を探る。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Effects of oxytocin on responses to nociceptive and non-nociceptive stimulation in the upper central nervous system.2021

    • 著者名/発表者名
      Hidehisa Saito, Shizu Hidema, Ayano Otsuka, Jun Suzuki, Michio Kumagai, Akihiro Kanaya, Toru Murakami, Yusuke Takei, Kazutomo Saito, Shigekazu Sugino, Hiroaki Toyama, Ryuta Saito, Teiji Tominaga, Katsuhiko Nishimori, Masanori Yamauchi
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun

      巻: 574 ページ: 8-13

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2021.08.042

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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