研究課題/領域番号 |
20K17785
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松下 克之 九州大学, 大学病院, 助教 (60794211)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 横紋筋融解症 / 急性腎障害 / 慢性腎臓病 / メガリン / 周術期腎障害 / 横紋筋誘拐症 / 心腎連間症候群 |
研究開始時の研究の概要 |
様々な先行研究で急性腎障害は慢性腎臓病のリスク因子であると報告されており、急性腎障害の慢性腎臓病への移行予防は非常に重要である。周術期の急性腎障害は、手術侵襲や体位、麻酔などによって発症することが知られており、原因は多岐にわたる。 本研究では周術期の急性腎障害が慢性腎臓病へ移行する機序の解明と予防法を見つけることを目的としており、本研究でこれらが明らかになれば長期予後を考慮した急性腎障害の新たな治療法となる可能性がある。
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研究成果の概要 |
マウスに横紋筋融解症を発症させ、メガリンの阻害薬であるシラスタチンを単回投与した。シラスタチンを投与したマウスでは、発症60日後の糸球体濾過量の改善を認めなかったが、腎線維化の軽減効果を認めた。急性腎障害発症後にシラスタチンを少量単回投与するのみで長期的な腎線維化の改善効果を認めており、今後、投与時期・投与期間・投与量を検討することにより、横紋筋融解症発症後に引き起こされる長期的な腎機能障害に対してシラスタチンが有効である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、横紋筋融解症後に慢性腎臓病が発症し、メガリン受容体を阻害することにより予防可能であることが発見された。これまでの急性腎障害の慢性腎臓病への移行に関する研究の多くは腎性の急性腎障害に対して行われており、腎臓外から放出された物質が腎臓でどのように作用し、慢性腎臓病を引き起こすのかという問いに対する検討が不十分であった。腎臓外で発生した腎障害性物質が慢性腎臓病を引き起こし、この現象をメガリン受容体を阻害することにより予防できるという結果は長期予後を見据えた急性腎障害の新しい治療戦略になる可能性がある。
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