研究課題/領域番号 |
20K17792
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
内藤 祐介 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00623498)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | ヘモグロビン小胞体 / HbV / 人工赤血球 / 腎機能障害 / 輸血 / 大量出血 / L-FABP / 急性腎不全 / AKI / 人工心肺 |
研究開始時の研究の概要 |
人工赤血球製剤であるHBVを用いて溶血および腎機能障害について周術期のシチュエーションに着眼し実験を行う。 現在、製剤化されている多くの人工赤血球製剤は腎臓に対して悪影響があるため、本研究によりHBVの優位性が示されることにより、多くの製剤がその構造に着眼し改良することが可能となる。
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研究実績の概要 |
前年度に記載した実験結果を元にL-FABP値をPrimary Outcomeとして論文を作成中である。なお、L-FABPが上昇する、すなわち急性腎障害が発生する機序としては、保存血の溶血が主要要因であると推測される。追加実験として組織学的な変化を検討するために、HE染色、PAS染色、ベルリンブルー染色などを検討した。 前年度に行った実験で2日後にSacrificeしたラットの腎臓をホルマリン固定して腎中央断面の切片を観察した。観察はHbV群4匹、Contorol群5匹で検討した。 Berlin Blue染色でControl群において、ヘモジデリンの検出が予想されたものの、HbV群と比較して病理学的に大きな差を認めない結果となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
その他の業務において予想外の仕事量となっているため。研究計画自体には問題はないと考え、当初の仮説も立証できると考えているため、遅延しているものの、このまま研究を遂行したいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
提出した研究計画書においては第一段階としてドナー血とHbVでL-FABPについての検討を行い、その後、人工心肺モデルを用いて第二段階の研究を実施する予定であった。現状で、第一段階の仮説については病理学的な裏付けはとれなかったものの、当初予定した仮説が証明できたため、まずは成果物を出すことを優先し、本年度の前半で論文として公表する予定としている。その後、時間的余裕におうじて第二段階の人工心肺モデルの確立を目指したいと考えている。
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