• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

糖尿病による免疫機能低下メカニズムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K17799
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

北浦 淳寛  近畿大学, 医学部, 助教 (20716485)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード糖化最終産物 / 糖尿病 / 免疫 / マクロファージ / 敗血症
研究開始時の研究の概要

本研究は糖尿病による免疫低下の病因として、AGEsに着目したところに独自性がある。AGEsによる免疫を担当する細胞の機能変化のメカニズムが解明できれば、これまでの血糖コントロールとは異なる介入ポイントの探索につながる可能性がある。本研究では、まずマウス由来細胞においてメカニズムを検討ののち、実験動物や臨床症例から得られた検体における検討に進む予定である。

研究成果の概要

糖尿病では免疫の低下が生じ、感染症を発症し、予後を悪化させる。糖尿病による免疫低下のメカニズムについて、長期間高血糖にさらされると産生・蓄積される非常に生理活性が強い糖化最終産物という物質に着目した。糖化最終産物は免疫系にさまざまな影響を与える。そのなかで、免疫系の重要な司令塔であるマクロファージの活性への影響を検討した。結果、糖化最終産物は、グラム陰性桿菌由来のリポポリサッカライド(LPS)という炎症惹起物質のマクロファージへの取り込みを抑制して、細菌への正常な免疫応答を抑制することを明らかとした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果は、糖化最終産物(AGEs)が、マクロファージのエンドサイトーシス抑制と、その下流経路にあたるマクロファージのサイトカイン分泌抑制を明らかにした。糖化最終産物は免疫系の中で中心的役割を担うマクロファージの機能を抑制する。本研究によって、糖尿病の免疫低下における新たなメカニズムを明らかにしたことは、in vitro 研究でまだ臨床応用にはほど遠いが、今後の糖尿病管理および糖尿病合併症管理において、新たな治療ターゲットを提供する可能性がある。糖尿病は日本でも有病率が高く、また脳血管疾患や血液透析の最も強い誘因となりうるので、もし将来的に臨床応用がかなった場合には、その波及効果は大きい。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Advanced glycation end-products reduce lipopolysaccharide uptake by macrophages2021

    • 著者名/発表者名
      Kitaura Atsuhiro、Nishinaka Takashi、Hamasaki Shinichi、Hatipoglu Omer Faruk、Wake Hidenori、Nishibori Masahiro、Mori Shuji、Nakao Shinichi、Takahashi Hideo
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 16 号: 1 ページ: 0245957-0245957

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0245957

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書 2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi