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熱/労作不耐とリアノジン受容体変異の関連性の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K17812
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

野田 祐子  広島大学, 病院(医), 助教 (00790065)

研究期間 (年度) 2021-11-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード熱/労作不耐 / 労作性熱中症 / リアノジン受容体 / 悪性高熱症 / 遺伝学 / 遺伝子 / 次世代シークエンサー
研究開始時の研究の概要

労作性熱中症(EHS)や運動誘発性横紋筋融解症などの熱/労作不耐を起因とする疾患の患者から悪性高熱症(MH)の原因遺伝子のひとつであるリアノジン受容体(RYR1)遺伝子の変異がみつかっていることから,熱/労作不耐とMHおよびRYR1遺伝子変異の関連性が示唆されているが,その詳細はまだ明らかになっていない.
本研究では,EHSおよび運動誘発性横紋筋融解症を発症した患者から採取した検体を用いて遺伝子解析を行い,検出されたRYR1遺伝子変異に関して機能解析を行うことで,RYR1遺伝子変異と熱/労作不耐の関連性を探求し,EHSや運動誘発性横紋筋融解症の発症リスクの評価診断に寄与することを目的とする.

研究成果の概要

労作性熱中症(EHS)や運動誘発性横紋筋融解症といった熱/労作不耐と悪性高熱症(MH)は,発症の誘因は異なるが臨床症状は酷似しており,その相関は以前より示唆されている.
遺伝子倫理委員会の承認後,来院した熱中症患者から血液採取を行った.血液採取にあたり,本研究の目的,意義,提供をうけた血液の使用に関して明記した説明文書を用いて説明し,書面で本研究への協力を得た.採取した血液サンプルからDNAをとりだし,RYR1遺伝子変異の有無を調査した.7人から5つのRYR1遺伝子バリアントがみつかった.さらに,温度感受性TRPチャネルであるカプサイシン受容体のTRPV1遺伝子バリアントが1つみつかった.

研究成果の学術的意義や社会的意義

EHS患者からRYR1遺伝子変異がみつかっていることから,RYR1遺伝子変異がEHSの遺伝的要因の一つではないかと以前から考えられてきた.RYR1遺伝子変異は,熱/労作不耐に起因する可能性が高く,このことから,EHSや運動誘発性横紋筋融解症などの熱/労作不耐と悪性高熱症(MH)との相関が示唆されている.しかし,この相関に関する研究はまだ十分ではない.本研究では,熱中症患者からRYR1遺伝子変異を同定し,これにより,熱/労作不耐の原因とMHの原因遺伝子であるRYR1遺伝子変異との関連性をより明確にすることに少なからず寄与できた.

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Functional characterization of RYR1 variants identified in malignant hyperthermia susceptible individuals2023

    • 著者名/発表者名
      Noda Yuko、Miyoshi Hirotsugu、Benucci Sofia、Gonzalez Asensio、Bandschapp Oliver、Girard Thierry、Treves Susan、Zorzato Francesco
    • 雑誌名

      Neuromuscular Disorders

      巻: 33 号: 12 ページ: 951-963

    • DOI

      10.1016/j.nmd.2023.10.019

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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