研究課題/領域番号 |
20K17889
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
木村 哲朗 浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (00467250)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 脳動脈瘤 / 植物性エストロゲン / 動物モデル / エストロゲン受容体 / 植物エストロゲン |
研究開始時の研究の概要 |
脳動脈瘤の破裂は、死亡率が高く、生存しても社会復帰困難な障害を残すことが多い重篤な疾患である。脳動脈瘤破裂の危険因子の一つとして閉経後女性が知られており、 女性ホルモンであるエストロゲンの保護効果が示唆されている。しかし、これまでの臨床試験において、エストロゲンそのものを補充することの有害事象が明らかとなっている。植物性エストロゲンは、食物由来のエストロゲン様化合物である。植物性エストロゲン摂取は、特に長期的な予防を考慮すると、脳動脈瘤破裂予防の有望かつ実用的な治療アプローチとしての可能性を有する。本研究では、植物性エストロゲンの脳動脈瘤破裂保護効果およびメカニズムの解明を目指す。
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研究成果の概要 |
脳動脈瘤モデルを用いて、植物性エストロゲンであるダイゼインの代謝産物であるエクオールが、内因性エストロゲン低値の卵巣摘出雌マウス、循環エストロゲンを有する偽手術雌マウスの脳動脈瘤の形成率と破裂率への影響について検討した。卵巣摘出雌マウスではエクオール投与により脳動脈瘤形成率、破裂率が低下したが、偽手術雌マウスではこの効果は認めなかった。 エストロゲン受容体サブタイプ(ER-β)特異的ノックアウトマウスを用いて、エストロゲンの保護効果に対するエストロゲン受容体サブタイプ寄与の検証を行った。ER-β特異的雌性ノックアウトマウスへのエクオールまたは偽薬投与において、脳動脈瘤形成と破裂率に差はなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣摘出した雌マウスの脳動脈瘤において、代表的な植物性エストロゲンであるダイゼインの代謝産物エクオールは脳動脈瘤の形成率と破裂率を低下させた。この効果はER-β受容体欠損雌マウスでは認められなかった。卵巣摘出した雌マウスにおけるエクオールの脳動脈瘤形成、破裂の保護作用にはエストロゲン受容体のサブタイプであるER-β受容体の関与が重要であることが示された。植物性エストロゲンの摂取は、エストロゲンが低下した閉経後女性における脳動脈瘤の形成と破裂に対して保護的に作用する可能性がある。
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