研究課題/領域番号 |
20K17906
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
友田 吉則 北里大学, 薬学部, 助教 (30772850)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 活性炭 / 薬用炭 / 急性中毒 / 消化管除染 / 代替吸着材 / 超活性炭 / イオン交換樹脂 / 吸着 / 中毒 / 吸着剤 |
研究開始時の研究の概要 |
活性炭は様々な薬毒物を吸着することができ、急性中毒初期治療の第一選択薬として用いられている。アルコールや重金属、無機イオン、ホウ酸、ハロゲン化物などは毒性が高く、中毒事例が散見されるが、活性炭による吸着が期待できないため投与が推奨されない。そこで、活性炭無効物質に対して、臨床応用可能な吸着剤を検討し、適切な吸着剤を用いた代替吸着療法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
薬用炭が無効な 8 物質 (メタノール、エチレングリコール、硝酸鉛、硫酸タリウム、炭酸リチウム、塩化カリウム、臭素酸ナトリウム、ホウ酸) を対象に、代替吸着剤として、超活性炭、陽イオン交換樹脂のポリスチレンスルホン酸ナトリウムおよび陰イオン交換樹脂のコレスチラミンの吸着能を評価した。 超活性炭は8 物質すべてに対し、陰イオン交換樹脂はホウ酸に対し、薬用炭と同程度のわずかな吸着しか示さず、代替吸着剤としての有用性は認められなかった。一方、陽イオン交換樹脂は、鉛、タリウム、リチウム、カリウムに対し薬用炭より優れた吸着能を示し、代替吸着剤としての有用性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超活性炭および陰イオン交換樹脂は吸着しなかったが、陽イオン交換樹脂は重金属や無機イオンに対して薬用炭より優れた吸着能を示し、代替吸着剤としての有用性が示唆された。重金属や無機イオンを誤って大量に摂取し中毒になる危険性がある場合、陽イオン交換樹脂による吸着療法が効果的である可能性が示された。
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