研究課題/領域番号 |
20K17915
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 (2023) 筑波大学 (2020) |
研究代表者 |
秋本 大輔 横浜市立大学, 医学部, 助教 (90846718)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脳梗塞 / ELVO / カニクイザル / ナノ粒子 / 抗酸化ナノメディシン / 脳虚血再灌流障害 / 新たな脳保護療薬の開発 / ELVOモデル |
研究開始時の研究の概要 |
脳梗塞急性期の脳主幹動脈閉塞症に対する血栓回収療法の有効性は確立されたが、再灌流障害による転帰の悪化が新たな課題である。我々は開発した抗酸化ナノメディシンを用いて脳虚血再灌流障害を制御できる新たな脳保護療法の確立を目指している。本研究では、げっ歯類を用いたモデルの限界を打破するために、サルを用いて頭蓋内バルーンによる一過性中大脳動脈閉塞モデルを作製し、再灌流前にカテーテルルーメンより閉塞遠位部にRNPを投与してからバルーンをdeflationさせる大型動物を用いた新たな脳虚血再灌流障害の治療モデルを作成し、よりヒトの脳主幹動脈閉塞症に近い病態によるRNPの有効性評価と作用機序の解明を行う。
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研究成果の概要 |
脳梗塞急性期の脳主幹動脈閉塞症に対する血栓回収療法の有効性は確立されたが、再灌流障害による転帰の悪化が新たな課題である。我々は開発した抗酸化ナノ粒子を用いて脳虚血再灌流障害を制御できる新たな脳保護療法の確立を目指している。実施した研究では、サル一過性脳虚血モデルを確立し、抗酸化作用のある高分子ミセル化合物である“抗酸化ナノ粒子”の投与 7 日目までの有効性と作用機序を検証し、その優れた有効性 とフリーラジカル消去作用を評価することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
齧歯類ではなく、神経症状を確認できるカニクイサルの虚血再還流のモデルの作成ができたことは、血栓回収療法が広く広まっている現状で、新たな研究のモデルとしても使用可能であり、この分野の発展に寄与できるところがある。また、霊長類の虚血再還流で抗酸化ナノ粒子がの効果を示したことは、今後人に応用する上で重要な結果であり、脳梗塞治療の新たな一手になる可能性を示唆している。神経学的に、及び脳梗塞体積を減らす可能性があり、血栓回収療法の方法にも影響を与えうる可能性がある。
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