研究課題/領域番号 |
20K17922
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
宇野 豪洋 金沢大学, 附属病院, 特任助教 (10805154)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 脳動脈瘤 / CFD / コイリング後の再発 / Pressure difference / 脳動脈瘤内コイル塞栓術 / 再発 / pressure difference / コイル塞栓術 / コイル面 |
研究開始時の研究の概要 |
脳動脈瘤の破裂を防ぐために血管内治療であるコイリングは有用であるが、再発率が高いことが問題である。また、コイリング の理想のコイル面デザインに関して十分な科学的根拠に乏しいのが現状である。過去に流体力学解析によって仮想コイル面における圧力上昇が再発と強く関わっていると報告されたが、この検討は仮想コイル面で検討しており、実際のコイル面との乖離がある。本研究では仮想コイル面を術後コイル面により近い面で設定し、仮想コイル面での圧力測定の有用性を検証する。また同一症例においてコイル面を変化させ、再発の少ない理想のコイル面を模索する事を目的とする。
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研究成果の概要 |
再発率の低い理想のコイル面の解明を目指して研究を実施した。過去に術前データから作成した血管モデルでの仮想コイル面にかかる高い圧力が再発と強く関連していると報告され、注目された。しかし、仮想コイル面での測定値が再発を予測できるのか、更なる検証が必要であった。コイリング後のデータから作成した、実際のコイル面を反映した血管モデルで検討し、圧力上昇が再発と強く関わっていることがわかった。また過去の報告は内頸動脈瘤での検討であったが、前交通動脈瘤においても同様の傾向であった。圧力が低下するコイル面を模索することで、再発率の低いコイル面を解明できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の成果で仮想コイル面における高い圧力がコイリング後の再発と強く関わっている事の検証がなされ、信頼が高まった。仮想コイル面における圧力は術前に測定可能であり、再発リスクの予測ができる。術前にコイリングによる再発の可能性が高いと予想された症例には、クリッピングなどの他の治療法に切り替える事で、動脈瘤治療の成績向上に寄与できる。
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