研究課題
若手研究
脳出血は、有効な治療法がない重症疾病である。このため、脳出血は患者と介護者のQOLに大きな影響を与える。HMGB1は細胞核由来の活性物質であり、細胞外空間で炎症性サイトカイン様活性を示す。我々はこれまでに、ラット抗HMGB1 抗体の末梢投与がラット脳出血によって引き起こされる脳障害を顕著に改善することを示した。しかしながら、脳出血過程におけるHMGB1の核から細胞外へのトランスロケ ーション機構は、未だ明らかではない。本研究では、その過程を明らかにし、さらに、ヒト化 抗HMGB1抗体のマーモセット出血脳障害モデルにおける有効性を検証する。その結果は、前臨床POCレベルを上昇させると期待できる。
本研究では、霊長類マーモセットを用いた脳出血モデルで、ヒト化抗HMGB1抗体の効果を確認し、血腫吸収メカニズムの解明を目指しました。研究成果は既に論文として出版されています。また、in vitro実験により、血液成分が血管内皮細胞および神経細胞におけるHMGB1のtranslocationを誘発し、抗HMGB1抗体がこのtranslocationを抑制する効果が確認されました。第二の論文はすでに投稿済みです。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 3件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (7件) 備考 (1件)
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