研究課題/領域番号 |
20K17983
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山田 勝久 北海道大学, 大学病院, 助教 (20771893)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 椎間板性疼痛制御 / バイオマテリアル / 椎間板変性制御 / ソフトバイオマテリアル / 高純度硬化性ゲル / 椎間板性疼痛 / 医学 / 脊椎脊髄病学 / 椎間板変性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、急性期・亜急性期椎間板障害に起因する腰痛発生の機序である椎間板組織炎症と椎間板への神経侵入に着目し、高純度硬化性ゲルが炎症性サイトカインや神経成長因子受容体の発現、および疼痛へ与える影響を評価する。高純度硬化性ゲルを用いた本治療が、椎間板組織変性の制御だけでなく急性期椎間板性疼痛の抑制に有用であるかを検討することで、椎間板障害に対する次世代型治療の開発として臨床応用へと展開するための基盤を確立することを目的とする。
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研究成果の概要 |
ウサギ腰椎椎間板変性モデルおよびラット尾椎椎間板変性モデルを用いて、高純度硬化性ゲルが椎間板性疼痛に関連するサイトカインと神経成長因子に与える影響を評価した。椎間板の髄核欠損部にゲルを充填し、免疫組織化学染色により炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-6)、神経成長因子受容体TrkAの発現について評価し、ゲル充填群では髄核穿刺吸引群に比べTNF-α、IL-6、TrkA陽性細胞率が有意に低値であった。さらにラット尾椎椎間板変性モデルではゲルを充填した群で有意に疼痛関連行動が抑制された。 本研究結果より高純度硬化性ゲルは椎間板性疼痛に関連するサイトカインと神経成長因子の発現を抑制する効果が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究より、高純度硬化性ゲルはこれまで報告してきた椎間板組織変性の抑制効果に加え、椎間板性疼痛に関連するサイトカインと神経成長因子の発現を抑制する効果がウサギ腰椎椎間板変性モデルおよびラット尾椎椎間板変性モデルにおいて示された。さらに疼痛関連行動評価においても改善がみられ、椎間板ヘルニア手術後の椎間板内の炎症性サイトカイン産生が高純度硬化性ゲルにより抑制されることで、椎間板損傷部の疼痛軽減に寄与すると考えられた。 これらの結果より、高純度硬化性アルギン酸ゲル埋植は椎間板ヘルニアに対する髄核摘出術後の疼痛軽減などに有用である可能性が示唆された。
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